JR東海は22日、東京や名古屋から中国・四国地方への旅行者向けに、往復とフリーエリアの切符がセットになった、企画乗車券「たびきっぷ」を発表した。「周遊きっぷ」の発売がなくなる4月1日から発売する。
目的地のエリア別に「たびきっぷ」を設定し、和気~倉敷間などの「岡山たびきっぷ」、八本松~岩国間などの「広島たびきっぷ」、新山口~仙崎間などの「山口たびきっぷ」、JR四国全線などの「四国たびきっぷ」の4種類を発売する。出発地は、東京・品川(都区内)または名古屋(市内)限定で、往復には東海道・山陽新幹線の普通車指定席が利用でき、フリーエリア内では5日間何度でも乗り降りできる。特急列車も普通車自由席が利用可能。
発売額は、「岡山」「広島」「山口」では、往復の新幹線「のぞみ」の運賃・料金を1000円単位で切り上げた額で、フリーエリア代は実質数百円程度になる。「岡山たびきっぷ」は、東京都区内発が3万2000円、名古屋市内発が2万2000円、「四国たびきっぷ」は、東京都区内発が3万5000円、名古屋市内発が2万8000円。子どもは半額。「広島たびきっぷ」は広島~新岩国間の新幹線、JR西日本宮島フェリー、「四国たびきっぷ」は土佐くろしお鉄道、阿佐海岸鉄道も利用できる。
設定期間は2013年4月2日(火)~2014年4月5日(土)で、ゴールデンウィーク、お盆、年末年始を除く連続する5日間有効。2013年4月1日から2014年3月31日まで、発駅とその周辺の主な駅などで発売する。利用開始日当日は購入できない。
「四国たびきっぷ」で東京都区内発の場合、今月末で発売終了となる「周遊きっぷ」より2割弱安く四国の鉄道旅行ができる。