しなの鉄道は27日、並行在来線として経営分離される長野~妙高高原間の路線名を「北しなの線」に決定したと発表した。
新しい路線名は公募により募集され、長野県内から1583通、同県外から854通の応募があった。「北しなの線」は最も多い応募があった。同名称がつく長野~妙高高原間は、現在の「しなの鉄道線」より北側にあり、名称と位置関係が一致する。
長野駅から日本海へ北上する信越本線の長野~直江津間は、2014年度末の北陸新幹線(長野~金沢間)の開業にあわせ、並行在来線としてJRから切り離される。長野県内の長野~妙高高原間(37.3キロ)はしなの鉄道が、新潟県内の妙高高原~直江津間(37.7キロ)については、えちごトキめき鉄道が「妙高はねうまライン」として運営する。
しなの鉄道は、1997年の北陸(長野)新幹線開業にともない、旧信越本線の軽井沢~篠ノ井間(65.1キロ)を運営する会社として誕生した。2014年度末に、北しなの線の運営が加わる。なお両線の間に位置する信越本線の篠ノ井~長野間(9.3キロ)はJR東日本が引き続き運営する。