近畿日本鉄道は27日、新しい観光列車「つどい」を2013年10月に導入すると発表した。
新型車両は、今年10月に行われる「伊勢神宮式年遷宮」の「遷御の儀」にあわせ、伊勢志摩地域の周遊客向けに導入する。一般形電車2000系を約6000万円かけて改造した3両1編成で、風が吹き抜けるようにした細長い窓(スリット)と大型ガラスが特徴の「風のあそびば」、運転台の操作体験や制服撮影ができる「こども運転台」、バーカウンターやテーブルを設けた「イベントスペース」を設置する。80ある座席はテーブルつきで、窓向きに配置。車窓を楽しみながら、飲食ができる。車内では、伊勢えびやアコヤ貝などの志摩の食材を使った「一品のふるまい」や、志摩の特産品の販売を行う。
「つどい」の名前は、「にぎやかで楽しいひとときを過ごせる列車」をイメージして命名した。乗車には、通常の運賃とは別に、観光列車料金として大人300円、小児150円が必要。10月5日(土)から運行し、来年3月30日(日)までの土休日を中心に、伊勢市~賢島間を1日2往復する。