JR東日本は4日、2016年春以降の運行開始を目指し、豪華列車「クルーズトレイン」を新造すると発表した。
クルーズトレインは10両編成で、うち6両の客車はすべてスイートルームの個室とする。車両には、電化区間と非電化区間の両方で走行できる、「EDC方式」と呼ぶ新開発の動力方式を採用。電化区間は架線の電力で走り、非電化区間ではエンジン発電機からの自給電力をもとに走行する。同方式の採用は日本国内で初めてという。
デザインは、「時間と空間の移り変わりを楽しむ列車」をコンセプトに、秋田新幹線E6系車両のデザインを監修した奥山清行氏が担当する。
当面の運行エリアは、東日本エリアが中心で、「日本列島を巡る旅行プラン」も検討するという。
クルーズトレインは、今年10月にJR九州が「ななつ星in九州」を初めて導入する予定で、JR西日本も2017年度までに瀬戸内や山陰などの世界遺産を中心とした豪華列車の導入を検討している。「ななつ星in九州」は定員を大幅に上回る申し込みがある人気列車となっている。