阪急電鉄は6日、通勤用新型車両として神戸・宝塚線に1000系を、京都線に1300系を導入すると発表した。2013年秋より運転を開始する。
新型車両は、「静かさ」と「省エネルギー性能」を実現。密閉性を高めた主電動機により、車両内の騒音を前形式車両(9000系・9300系)と比べ約40パーセントカットする。また最新のVVVFインバータ制御装置の採用やすべての照明機器のLED化などにより、消費エネルギーを同20パーセント削減する。
安全面では、車体正面の強度を向上させるほか、座席端の仕切り板の大型化、握り棒の増設を行う。バリアフリー面では、車いすスペースの拡大や車内案内ディスプレイの大型化をおこなう。
新型車両は10000系、13000系とはせず、かつての車両形式を復刻する形になった。旧1000形は1954年に高性能車の試作車両として登場して1984年まで運転。旧1300系は1957年に京都線用の高性能車両として登場し1987年まで運転されていた。