富山地方鉄道は11日、東京急行電鉄で使用されていた通勤形車両4両を導入し、2013年9月から運用を開始すると発表した。
導入する車両は、元東急8590系の2両編成2本。富山地方鉄道では初となる東急車で、同社線でロングシート車両が18年ぶりに復活する。北陸新幹線開業を見据えた輸送力の増強が目的で、同社は「都会的な通勤電車にご乗車いただきたい」としている。
オールステンレス製で4扉車の8590系は、8090系の編成を1988年に組み替えた際に設定した形式で、東急東横線で運用を開始。その後、田園都市線、大井町線を走ったが、今年6月に運用を終えていた。
譲渡車両は、7月9日から10日にかけて長津田車両工場から富山貨物ターミナルへ甲種輸送が行われた。