一畑電車は18日、2100系2両をイベント車両として改造し、8月10日に記念列車を運転すると発表した。
イベント車両は、宍道湖などの風景を車窓から楽しめる座席配置とし、可動式サービスカウンターや前面展望専用席などを新たに設置。座席は、二人掛けの回転式ソファー型シートとロングシートがメインで、車内でのイベント開催時には、ロングシートの前に折りたたみ式テーブルが取り付けられるようにした。外観はこれまでの黄色から白色の基調に変え、一部にオレンジ色を配する。
改造車両は、2100系の2103・2113号車(2両1編成)で、1995年に京王帝都電鉄から購入した車両。京王5100系の車体に、営団地下鉄3000系の走行機器を組み合わせて狭軌化し、2扉車に改造した。今回の改造では、一部のロングシートを除き、車内の座席を大幅に変更。定員は、これまでの126人から102人に減らし、ゆとりを持たせる。
8月10日(土)には、同車両の完成を記念した特別運行が、松江しんじ湖温泉~出雲大社前間で実施される。事前応募による座席指定制で、募集人数は往路・復路の各列車42人、参加料金は大人2000円、小人1300円となっている。