JR西日本と交通文化振興財団は24日、JR弁天町駅に隣接する交通科学博物館の営業を終了すると発表した。営業終了日は、2014年4月6日(日)。
同館は1962年、大阪環状線全通記念事業の一環として開館。当時の名称は「交通科学館」で、1990年に「交通科学博物館」に変更した。展示車両は、7100形蒸気機関車「義経号」、80系電車クハ86形、特急形気動車キハ81形、新幹線0系、ML-500形リニアモーターカーなどで、HOゲージの大型ジオラマ、Gゲージの運転体験コーナー、駅弁掛紙や新幹線記念品などの資料、新橋駅や500系新幹線の模型などの展示もある。同館の2012年度の入場者は約28万人だった。
JR西日本は、京都市の梅小路蒸気機関車館と一体化した新たな鉄道博物館を整備中で、2016年春の開業に向け交通科学博物館の収蔵資料などを移設・展示することにしている。移設する車両や資料については今後検討を進めるという。
交通科学博物館では、常設展示していない収蔵資料を多数展示する企画展を2013年9月21日(土)から開催するほか、閉館セレモニーも予定している。