首都圏新都市鉄道は8日、つくばエクスプレスの列車運転方式に惰行制御を取り入れ、電力使用量の削減を図ると発表した。
つくばエクスプレスは、ATO(自動列車運転装置)とATC(自動列車制御装置)により、動力による加速、ブレーキによる減速を自動的に行う運転方式を採っている。このたび車両を惰性で走行させる「惰行制御」を取り入れることで、一定速度を維持するための加速をなくし、電力使用量を減らす。削減量は、現在の電力使用量の4パーセント程度。一般家庭が1日に使用する電力量の1000世帯分に相当する。
惰行制御は、下り勾配や直線区間の一部で使う。同社では、乗り心地の向上、関連部品の延命化にもつながるとしている。