JR西日本は9日、地震が起きた際の在来線の運転規制を2013年9月から変更すると発表した。新たな指標として計測震度を追加し、その数値に応じて運転規制の度合いを変える。
計測震度は、地震の強さ・揺れの継続時間などから計算される指標で、構造物被害の影響度を測れるのが特徴。運転規制区間の絞り込みに効果があり、同社は通常運転に戻るまでの大幅な時間短縮が可能としている。
計測震度を使用するのは9月1日からで、在来線のみで実施。計測震度4.5以上を検知した場合、運転を停止し、4.0以上4.5未満の場合は、緊急停止後に徐行で運転を再開する。計測震度4.5は、気象庁の震度階級では震度5弱に、4.0は同震度4に相当する。
地震発生直後の列車緊急停止の判断には、引き続き即時性の高い「地震加速度」(ガル値)を使用。40ガル以上で緊急停止とする。