JRグループ旅客会社は19日、お盆期間中の主要路線の利用状況を発表した。列車の運休が相次いだJR北海道の一部を除き、ほぼ前年を上回った。
お盆の集計対象期間は、2013年8月9日(金)~18日(日)の10日間。
新幹線では、JR東日本の5つの新幹線があわせて約383万人(前年比約102%)、東海道新幹線が約353万人(同107%)、山陽新幹線が約186万人(同102%)、九州新幹線が約36万人(同99%)。山陽新幹線内の「みずほ」は、1往復の臨時列車を運転したため前年比116%となった一方で、秋田新幹線は大雨に伴う運休の影響で同73%となった。
在来線の特急列車では、JR北海道の主要4線区が約33万人(前年比約89%)、JR東日本エリアの主要線区が約113万人(同105%)、JR東海エリアが約21万人(同107%)、JR西日本エリアが約97万人(同104%)、JR四国エリアの主要4線区が約47万人(同101%)、JR九州の主要2線区が約45万人(同100%)だった。海外旅行者の増加に伴い、「成田エクスプレス」は前年比109%、「はるか」は同122%となった。また、世界文化遺産の登録が決まった富士山の近くを走る、御殿場線の「あさぎり」は同115%だった。一方で、特急車両の出火事故や貨物列車の脱線事故、大雨の影響で運休を余儀なくされたJR北海道は、「北斗」「スーパー北斗」などが前年比74%と落ち込んだ。
ピークは、下りが8月9日(金)~12日(月)、上りが8月16日(金)~18日(日)で、おおむね1日に集中する例年と異なり、利用が複数日に分散した。