東京モノレールは10日、10000形新型車両を新造し、2014年7月から営業運転することを発表した。
10000形は6両編成で、来夏の1編成を皮切りに順次導入。既存の1000形車両を置き換える。1997年に導入した2000形をベースに新たに設計し、「スマートモノレール」をコンセプトに、省エネにつながる制御装置や車体材料等を使用するほか、照明もLED化する。モノレールとしては初となる車幅灯も車両先頭部に設ける。
外観は、沿線の緑や空、水にあわせて、グリーンとブルーを用いたカラーリングとし、内装では、座席や車両間貫通扉(ガラスドア)などに「和」のデザインを採用した。車内でのサービス面としては、4か国語対応の車内案内用液晶ディスプレイやドア開閉表示灯の設置、公衆無線LANサービスの導入に加え、クロスシートの設置間隔の拡大、スーツケース用荷物置場の充実も図る。2014年の同社開業50周年にあわせ、同年7月に運転を始める。
置き換えられる1000形は、1989~1996年に製造された東京モノレールの主力形式で、96両が現役で運行している。10000形の導入に伴い、順次退くことになる。