国土交通省東北運輸局は25日、JR東日本が申請していた東北本線と仙石線をつなぐ接続線の工事施行を認可したと発表した。
接続線は、東北本線の塩釜~松島間と仙石線の松島海岸~高城町間を接続箇所とするもので、営業キロは0.3キロ。鉄道事業法に定める鉄道事業許可が今年3月に下りたのを受け、JR東日本では同線の工事施行認可を6月に申請していた。工事施行の認可項目は、鉄道線路、盛土と切取の構造、橋りょう、分岐器、運転保安設備など。同局が9月20日付けで申請通り認可し、JR東日本が実際の工事に着手できる条件が整った。
接続線の工期は2013年度から2015年度で、総事業費は約18億円。開業予定は2015年度中とし、同線の整備により仙台~石巻間の所要時間は、直通の快速列車の運転により平均10分程度短縮される見込み。接続線部分の輸送人員は1日約3000人としている。