鉄道コム

無線式列車制御システムATACS、埼京線に導入へ

2013年10月9日(水)12時55分

無線式列車制御システム「ATACS」(イメージ)
無線式列車制御システム「ATACS」(イメージ)

JR東日本は8日、列車自らが位置情報を送信する無線式列車制御システム「ATACS(アタックス)」を埼京線に導入すると発表した。

ATACSは、保安のための膨大な地上設備を減らすことを目的に、JR東日本が開発したシステムで、2011年10月に仙石線の一部区間で実用化された。従来の信号機間の「閉そく」によらず、列車自らが在線位置を検知・通信することで、自律的な列車間隔の制御が可能。信号機で区切られた1閉そく区間内に1列車という制約がなくなり、臨時の速度制限、踏切の制御などもできる。仙石線での安定した運用を受け、首都圏での展開が検討されていたが、最初の区間として埼京線の池袋~大宮間での導入が決まった。2013年度から工事が行われ、試験を経て2017年秋に使用を開始する。

首都圏では電波の変動や干渉が大きいため、ATACS導入には課題があったが、これを解決。「首都圏ATACS」として開発され、準備が進められてきた。同社では、ATACSにより輸送システムの変革をめざすとしている。

2013年10月9日(水)12時55分更新
 

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

鉄道未来インデックス

鉄道コムおすすめ情報

画像

高崎・盛岡に新型気動車

ハイブリッド気動車「HB-E300系」2025年度下期デビュー。八高線や釜石線などに投入。

画像

東武の車両「記録推奨度」

この車両、いつまで走る? 引退が危ぶまれる車両や、見た目が変わりそうな車両をご紹介。今回は東武編です。

画像

4000系が「機関車風」塗装に

「西武秩父線開通55周年記念車両」11日運転開始。4000系をE851形を模した塗装に変更。

画像

撮影スタイルとレンズ選び

撮影スタイルにあったレンズ選びについて、プロカメラマンが解説! 今回は、高倍率ズーム・広角レンズ編です。

画像

京都鉄博に381系

12月12日~17日に特別展示。16日までは、一部で「スーパーくろしお」色ラッピングも実施。

画像

11月の鉄道イベント一覧

数百件の情報を掲載中。鉄道旅行や撮影の計画には、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。