JR西日本は21日の社長定例会見で、今年度に製造する新車両から車体強度を向上させると発表した。
福知山線脱線事故後の安全対策の一環として、2008年7月に落成する223系電車から車体構造を見直す。車体側面のステンレスをより強固な材質に変えるほか、側面と屋根や床の接合部も強化する。同社によると、前面や側面が時速50kmで衝突した場合でも、車内空間が従来より約2割増加するという。今後新造する普通や特急車両のほか、姫新線を走るディーゼル車にも対策を実施する方針。
また、車体強度向上の取り組みに加え、吊り手の増設も実施する。207系では1両あたり24個、117系や115系の一部には1両あたり40個の吊り手の増設を実施する。