JR東日本とJR西日本は10日、2015年春に延伸する北陸新幹線の列車名を発表した。東京~金沢間の速達タイプの列車名は「かがやき」となった。
列車名は、「のぞみ」や「ひかり」など、運転区間や停車駅などを区別できるようにつける名称。今月2日に発表した運行体系にあわせ、4つの列車名を設定した。東京~金沢間を最速約2時間半で結ぶ「速達タイプ」は「かがやき」、多くの駅に止まる「停車タイプ」は「はくたか」、富山~金沢間の「シャトルタイプ」は「つるぎ」に決定した。東京~長野間の「現長野新幹線タイプ」は、「あさま」を継承する。
列車名は、5月31日~6月30日の間、両社で一般公募を実施。応募総数は約14万5000件だった。名称の数はあわせて1万種類を超えたといい、両社がその中から選定した。最も応募が多かったのは、列車名としての歴史が長い「はくたか」だった。
速達タイプの列車名となった「かがやき」は、1988年から1997年まで上越新幹線の連絡特急として金沢~長岡間を走った特急で、18年ぶりに名称が復活する。シャトルタイプの「つるぎ」は、立山連峰の剱岳(つるぎだけ)が由来。大阪~富山間の夜行列車の名称で、1972年に寝台特急に格上げ後、1996年まで走っていた。停車タイプの「はくたか」は、北越急行線経由で北陸方面と越後湯沢を結ぶ現役の在来線特急と同じ名称。1965年から1982年まで、上野~金沢間を結ぶ特急の列車名として使われたのが最初で、1997年に現在の在来線特急で復活した。在来線特急「はくたか」の名称は、北陸新幹線の金沢開業時には廃止されることになる。