JR東日本仙台支社は25日、東日本大震災の津波被害で運休している石巻線の浦宿~女川間について、2015年春に運転再開を目指すと発表した。
運転再開にあたり、同社と宮城県女川町の間で、同区間の復旧に関する確認書を25日午前に締結。駅周辺用地の造成工事をはじめ、温浴施設と駅施設が一体となった施設、交通広場の整備などは女川町が行い、同社が駅施設を女川町から有償で借り受ける形で運営することが決まった。線路、トンネル、信号保安装置などの鉄道工事は、造成工事の進み具合にあわせ、同社が来春に着手。2015年春に石巻線全線(約45キロ)での運転再開をめざす。
女川駅は、震災によりエレベーターの鉄骨部分を除き、ほぼ全面的に消失。新しい駅舎は、内陸寄りに造られ、浦宿~女川間の営業キロは2.5キロから約2.4キロになる。石巻線は震災の影響で全線が不通となったが、2012年3月までに小牛田~浦宿間が復旧。浦宿~女川間は現在、バス代行輸送が行われている。