JR西日本の子会社で軌道検査などを行うレールテックは10月29日、新しい開発品について発表した。開発品は、分割式軌道自動自転車、推進式継目塗油機、レールランナー(1トン車タイプ)の3種類。
分割式軌道自動自転車は、軌道自動自転車をユニットごとに3つに分割するもので、組立・分解に工具が不要なのが特徴。線路点検などで線路上をエンジンで走行する軌道自動自転車は、重量が重く、3~4人がかりで運搬・設置する必要があるが、分割式では2人で容易に取り扱えるとしている。
推進式継目塗油機は、レールの継目にマシン油を射出する装置で、進行方向前方に取り付ける点が特徴。塗油機は、軌道自動自転車などでけん引し、専任の作業員が操作するのが一般的だが、推進式とすることで軌道自動自転車の運転者がそのまま塗油機を操作できるようになる。マシン油が拡散しないよう、射出する方式を採用し、油消費量も抑えられるとしている。
レールランナーは、荷台に特殊な台車を搭載したトラック。踏切で台車を下ろし線路上に設置し、台車の上にトラックを載せて使う。同社の従来品は、軽トラック対応で、荷台スペースが少ないなどの課題があった。1トン車のトラックに対応したレールランナーを新たに開発し、現場のニーズに応える。