鉄道コム

北条鉄道、和歌山電鐵の建造物、登録有形文化財に

2013年11月20日(水)17時42分

国の文化審議会は15日、北条鉄道と和歌山電鐵、JR九州の建造物あわせて10件を、国の登録有形文化財に登録するよう文部科学大臣に答申した。近く正式に、登録有形文化財(建造物)として登録される。

北条鉄道で登録有形文化財に登録されるのは、法華口駅、播磨下里駅、長駅の各木造駅舎・プラットホーム、そして法華口駅の便所のあわせて4件。3駅の木造駅舎は、1915年から1918年にかけ、前身の播州鉄道の時代に建築された。法華口駅は、木造平屋建ての本屋と石積みのプラットホーム、播磨下里駅は当時の軽便鉄道法に基づき建設された停車場の本屋建築、また長駅は駅務室にある休憩室や出札口などが特徴。北条鉄道としても、兵庫県としても鉄道施設の文化財登録は初となる。

和歌山電鐵で登録されるのは、伊太祈曽駅のプラットホーム・上屋、検査場の2件と、大池第一橋りょう、大池第二橋りょう、西第二橋りょうのあわせて5件。伊太祈曽駅では、石積みのプラットホームの上に古いレールを転用した上屋が残っており、木造平屋建ての車両検査場も現役で使用されているのが特徴。橋りょうとあわせ、沿線の近代史を伝える重要な遺産で、歴史的価値が高いという。

このほかJR九州の吉都線えびの駅の木造駅舎が登録される。同駅は1912年開業。往時の姿をとどめており、特に出札口や待合室の鉄道景観が特徴としている。

2013年11月20日(水)17時42分更新
 

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

鉄道未来インデックス

  • 伊予鉄道7000系営業運転開始[2025年2月]
  • 京成3200形営業運転開始[2025年冬]

鉄道コムおすすめ情報

画像

高崎・盛岡に新型気動車

ハイブリッド気動車「HB-E300系」2025年度下期デビュー。八高線や釜石線などに投入。

画像

東武の車両「記録推奨度」

この車両、いつまで走る? 引退が危ぶまれる車両や、見た目が変わりそうな車両をご紹介。今回は東武編です。

画像

4000系が「機関車風」塗装に

「西武秩父線開通55周年記念車両」11日運転開始。4000系をE851形を模した塗装に変更。

画像

撮影スタイルとレンズ選び

撮影スタイルにあったレンズ選びについて、プロカメラマンが解説! 今回は、高倍率ズーム・広角レンズ編です。

画像

京都鉄博に381系

12月12日~17日に特別展示。16日までは、一部で「スーパーくろしお」色ラッピングも実施。

画像

11月の鉄道イベント一覧

数百件の情報を掲載中。鉄道旅行や撮影の計画には、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。