JR四国は21日、予讃線伊予市~伊予大洲間の「海回り」区間に愛称を設定し、「愛ある伊予灘線」に決めたと発表した。2014年春から適用し、時刻表にも掲載する。
愛媛県の伊予市~伊予大洲間は2つの線に分かれており、内子経由の通称「山回り」(37.2キロ)と、伊予長浜経由の「海回り」(43.5キロ)の区間がある。今回の線区愛称は、特急列車が通らない「海回り」区間に適用するもので、名称は「愛ある伊予灘線」(あいあるいよなだせん)に決定した。2014年夏から同区間を走る観光列車「伊予灘ものがたり」にあわせ、地元に親しみがもてるよう、また地域を挙げて観光客を迎える気持ちをこめて、愛称をつけた。2014年春から、大型時刻表や各駅の掲示物に掲載するほか、同区間を運行する列車の車内放送などで使用する。
また、「伊予灘ものがたり」の外観と車内のデザインも発表した。伊予灘の夕日を連想させるあかね色、太陽やかんきつ類を表す黄金色を基調とした外観とし、車内では乗客が海を眺められる展望シート、食事や歓談ができる対面シートを設置する。同列車は、松山~八幡浜間を基本に1日4本、土日祝日を中心に年間120日程度運行する予定。