JR東海は19日、東海道新幹線に敷設している脱線防止ガードの転換作業を効率化するため、「改良型レール削正車」と「脱線防止ガード転換ロボット」を導入すると発表した。
レール削正車は、レールの表面を削り形状を整える作業用車両。従来型の場合、削正車の砥石部分が脱線防止ガードに接触しないよう、あらかじめ脱線防止ガードを反転させる必要があった。改良型は、砥石部分を2種類に分け、それぞれの形状を変更。ガードを反転させずに削正できるようにする。約5億2千万円かけて同社保有の全2編成を改良し、2014年2月にまず1編成の運用を始める。
脱線防止ガード転換ロボットは、これまで人力でおこなっていた脱線防止ガードの転換作業を機械化するもの。ロボットアームにより、ガードの持ち上げ、反転、定位置への再設置などができる。約3千万円かけ、2014年5月に1台を導入する。