西武鉄道は25日、車両の仕様を一部変更した30000系「Smile Train」増備編成の運転を開始した。
新たに運転を開始した30000系の増備編成では、利用者の使いやすさの向上と省エネルギー化を実施。荷棚について、高さを50ミリ下げ、荷物の上げ下ろしを容易にしたほか、形状を丸パイプからガラス面に変え、細かい荷物が落下しない構造にした。また、車内の案内表示「スマイルビジョン」を17インチに拡張し、視認性を高めた。省エネ面では、走行時の消費電力が10パーセント削減できる主回路装置に変えたほか、車内LED 照明を全面的に採用し、照明の消費電力を30パーセント減らした。新しい仕様は、2013年度の新造編成に搭載する。
30000系は、既存の通勤車両の置き換えのため、2008年にデビュー。2013年1月までに124両が製造された。2013年度は28両(10両2編成、8両1編成)が造られており、2014~2015年度に56両(10両4編成、8両2編成)が増備される計画となっている。