JRグループの旅客各社は6日、年末年始の利用状況を発表した。JR北海道を除いて各社とも前年を上回り、全体では4年連続で前年を上回った。
集計の対象期間は、2013年12月27日~2014年1月5日。ピークは、おおむね12月30日と1月4日だった。
新幹線では、JR東日本の5つの新幹線が約354万人(前年比約105%)、東海道新幹線が約350万人(同106%)、山陽新幹線が約179万人(同109%)、九州新幹線が約33万人(同107%)と、全路線で前年を上回った。東海道新幹線では、1月3日の午前中の列車を中心に、沿線火災の影響で運休が生じたが、前年比106%と前年を上回った。
在来線の特急列車では、JR東日本エリアの主要線区が約96万人(前年比約103%)、JR西日本エリアが約96万人(同105%)、JR九州の主要2線区が約43万人(同106%)、JR四国エリアの主要4線区が約41万人(同103%)、JR北海道の主要4線区が約33万人(同94%)、JR東海エリアが約21万人(同110%)と、ほとんどの線区で前年を上回った。
前年を大きく上回ったのは、「しなの」が走る中央本線(JR東海)と「あさぎり」が走る御殿場線の特急で、ともに前年比116%となった。「あさぎり」は前年が不調だったが盛り返した。このほか、曜日配列が良く海外旅行者が増加したため、関空特急「はるか」は同115%、「成田エクスプレス」は同112%となった。
一方で、JR北海道では相次ぐ不祥事と天候不順に伴う運休の影響で、主要4線区で前年比94%となった。
近距離の普通列車では、首都圏を含むJR東日本エリアで前年比104%、名古屋圏を含むJR東海エリアで同104%、JR西日本の近畿圏で同106%、JR北海道の札幌圏では同100%だった。