JR東日本は3日(火)、山手線のホームドア(可動式ホーム柵)導入に関する詳細を発表した。
ホームからの転落や列車との接触など、ホームでの乗客の事故防止のために実施するもので、2010年に恵比寿駅と目黒駅に先行して導入し、今後10年間で山手線の全駅に導入する。
これにあわせ山手線の全車両に、ホームドアの制御装置と「定位置停止装置(TASC)」を設置する。車両に設置したホームドアの制御装置では、車両とホームのドアを連動して操作することが可能となる。「定位置停止装置(TASC)」では、列車の駅到着時にブレーキが自動的に制御し、ホームドアの位置と車両のドアの位置がずれるとなく停止することが可能となる。
また、山手線の各編成に2両連結されている6扉車をすべて4扉車に変更し、京浜東北線の車両が山手線の線路(西日暮里駅~浜松町間)でこれからも運転できるようにする。
本工事における総工費は約550億円。ホームドアは地下鉄の駅ホームではすでに多く導入されているが、JR在来線の駅ホームで導入されるのは初めて。