富山地方鉄道は23日、富山市内軌道線の7000形1両を改造した「レトロ電車」の運行を、2014年1月27日に開始すると発表した。
運行するレトロ電車は、市内軌道線の開業100周年を記念して導入するもので、工業デザイナーの水戸岡鋭治氏が車両デザインを担当。1965年製の7000形(7022号)をリニューアルし、外観は半世紀前の路面電車の面影を、床や座席などの内装は木材使用により、安らぎや温かみを持たせる。車内には、運転士の目線を楽しめる踏み台を設けるほか、木製のつり輪、昔の電車で実際に使っていた天井照明を採り入れ、「半世紀前の子供たちが路面電車に初めて乗ったときの感動」を再現する。一方、車両外部はグリーンメタリック塗装とし、座席デザインはモダン調に。「クラシカルとモダン」を楽しむ観光車両とし、路面電車の観光資源化を図る。
レトロ電車の運転区間は、「1系統」の南富山駅前~富山駅前間と「2系統」の南富山駅前~大学前間。通常ダイヤで運転し、平日は各系統3往復、休日は同6往復とする。運転開始日は1月27日(月)で、同日11時から南富山駅前で発車式を開催。1系統の区間で試乗会を実施した後、通常運行を始める。同車両の貸切運行も受け付ける。