JR東日本、国土交通省、福島県、只見線沿線市町が出席する「JR只見線検討会議」が22日、福島県郡山市で開かれ、JR東日本は只見線の不通区間の状況を発表した。
同社が発表した資料によると、只見線の不通区間で実施している代行バス(1日5往復)については、1便あたりの平均利用者が4人以下で「極めて少ない」状況。代行バスの運休はこれまでに全体の1.7%あったが、同期間における小出~只見間の列車の運休率は6.2%で、鉄道よりも低い割合としている。なお、不通区間の所要時間は、鉄道の44分に対し、バスは50分。同社は、只見線復旧の可否については明らかにしなかったが、「利便性については鉄道と道路で遜色ない水準」との見解を示し、鉄道としての復旧に否定的な見方も示した。
只見線は2011年7月の豪雨により、会津川口~只見間の約27.6キロが現在も不通となっている。同区間の復旧については、2013年5月に工事費約85億円、工期4年以上との試算結果を発表しており、今回の会議でも同様に示された。
2010年度の鉄道統計年報によると、1日1キロあたりの只見線の利用人数は370人で、同社管内の路線でワースト2位。当時ワースト1位の岩泉線は、今年4月1日に廃止されることが決まっている。