JR東日本新潟支社は24日、「SLばんえつ物語」号の1号車を展望車両に改造し、2014年4月5日から運転すると発表した。
改造するのは先頭車両の1号車で、1両全体を展望室と子ども向けのフリースペースにする。展望室は、3方向のパノラマウィンドウで展望を楽しめるのが特徴で、中央にはブナの木を模したものとフラットベンチを配置。座りながら景色を見ることもできる。子ども向けのフリースペースは、「山」「原っぱ」「森」の3つのゾーンを設定。各ゾーンをトンネルでつなぐほか、すべり台、ボールプール、顔出しパネルなどの子ども向け遊具を設置する。
新しい1号車の名称は「オコジョ展望車両」。オコジョは、磐越西線沿線に生息するイタチ科の動物で、同列車のキャラクターとして使われている。
オコジョ展望車両の導入にあわせて、5号車にあったオコジョルームは、一般の座席に変更する。また、「SLばんえつ物語」号の12系客車7両の塗装を6号車のグリーン車の塗装に統一し、けん引機のC57形180号機の通称「貴婦人」にあわせた色調にする。
「SLばんえつ物語」号は、新潟~会津若松間を磐越西線経由で運転する臨時SL列車。2014年度は、4月5日から、土休日を中心に運転する。