鉄道コム

三陸鉄道、お座敷車両など新型5両を投入

2014年1月28日(火)16時30分

新お座敷車両「36-Z1形」(上)と新レトロ車両「36-R3形」(下)(イメージ)
新お座敷車両「36-Z1形」(上)と新レトロ車両「36-R3形」(下)(イメージ)

三陸鉄道は27日、お座敷車両など全部で5両の新型車両を、南リアス線と北リアス線に投入すると発表した。また、全線での運転再開日について、南リアス線は2014年4月5日、北リアス線は同6日とすることを明らかにした。

今回投入する新車両は、新お座敷車両「36-Z1形」が1両、新レトロ車両「36-R3形」が1両、一般型車両「36-700形」が3両の、あわせて5両。5両ともクウェートからの震災復興支援の一部を活用する。

新お座敷車両36-Z1形は、北リアス線の企画列車や団体貸切列車で使用。「三陸の技 まるごと博物館」をテーマとし、車内で岩手の伝統工芸品を展示するほか、博物館展示風のスポット照明などを採り入れる。車内外は「岩手の古民家」のイメージとし、茶色を基調にした外観とする。台車には空気ばねを採用。従来のお座敷車両よりも乗り心地をよくする。同車両の愛称は、公募で決めるという。新レトロ車両36-R3形は、南リアス線の定期列車として祝日などに運転するほか、団体貸切列車としても使用。同型のレトロ調車両36-600形の色やデザインを一部変更したタイプで、外観は紫色を基調にする。一般型車両36-700形は、2013年から南リアス線で運行している3両と同型で、今回北リアス線向けに新造し、老朽化した車両を置き換える。外観の塗色も従来通り白地に赤帯と青帯とする。

三陸鉄道は、2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う津波で被災し、一部で不通が続いていたが、復旧が完了し、南リアス線は2014年4月5日(土)、北リアス線は同6日(日)に全線で運転を再開する。新型車両も、各線の全線復旧日にあわせて運転を開始する。運転初日には、運転再開記念列車が運行し、南リアス線では新レトロ車両36-R3形と一般形車両36-700形の2両編成が、北リアス線では新お座敷車両36-Z1形とレトロ車両36-600形の2両編成が、それぞれ1往復する。

今回復旧するのは、南リアス線の吉浜~釜石間(約15キロ)、北リアス線の小本~田野畑間(約10キロ)。東日本大震災から3年余りで三陸鉄道全線、計107.6キロが復旧することになる。三陸鉄道の復旧により、震災で被災した路線で未復旧なのは、JRの6つの路線、計約246キロとなる(仮復旧を除く)。

2014年1月28日(火)16時30分更新
 

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

鉄道未来インデックス

  • 伊予鉄道7000系営業運転開始[2025年2月]
  • 京成3200形営業運転開始[2025年冬]

鉄道コムおすすめ情報

画像

高崎・盛岡に新型気動車

ハイブリッド気動車「HB-E300系」2025年度下期デビュー。八高線や釜石線などに投入。

画像

東武の車両「記録推奨度」

この車両、いつまで走る? 引退が危ぶまれる車両や、見た目が変わりそうな車両をご紹介。今回は東武編です。

画像

4000系が「機関車風」塗装に

「西武秩父線開通55周年記念車両」11日運転開始。4000系をE851形を模した塗装に変更。

画像

撮影スタイルとレンズ選び

撮影スタイルにあったレンズ選びについて、プロカメラマンが解説! 今回は、高倍率ズーム・広角レンズ編です。

画像

京都鉄博に381系

12月12日~17日に特別展示。16日までは、一部で「スーパーくろしお」色ラッピングも実施。

画像

11月の鉄道イベント一覧

数百件の情報を掲載中。鉄道旅行や撮影の計画には、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。