首都圏新都市鉄道は13日、つくばエクスプレスの守谷駅の追い越し設備の新設と、守谷駅と総合基地とを結ぶ入出庫線の複線化に向けて、工事を開始したと発表した。
守谷駅構内での追い越し設備の新設は、下り2番線と上り3番線のつくば方面に分岐器を新たに設置するもので、完成後は2番線からつくば方面への発車、つくば方面から3番線への入線が可能になる。現在は、八潮駅、流山おおたかの森駅に追い越し設備があるが、守谷駅でも追い越しや待避ができるようにし、乗り換えを含めた所要時間の短縮や運転間隔の均等化を図る。
守谷駅と総合基地とを結ぶ入出庫線の複線化は、現在単線となっている同線を複線にするもので、工事延長は約1.4キロ。守谷駅の2番線と3番線のつくば方面の線路は、単線の入出庫線につながっているが、3番線を延長する形で、入出庫線を複線化する。入出庫線上での車両故障により総合基地の列車の入出庫ができなくなるなどのリスクを減らすのがねらい。橋桁の補強と新設、高架橋の柱の補強などもあわせて行う。
工事期間は2016年度までの約4年間。追い越し設備の新設は2014年度まで、複線化工事は2015年度まで、土木工事を実施する。両工事とも、軌道・電気工事と線路切替工事を2016年度にかけて行い、2017年度に使用を開始する。