3月25日、京浜急行電鉄2000形の引退を前に、特別貸切列車が運転された。
2000形は、1982年にデビューした車両。2扉クロスシート車両として製造され、当時は主に快速特急(現在の快特)に使用された。1983年には新幹線200系に大差をつけてブルーリボン賞に選定されたほか、1984年と1986年には御乗用列車に充当されるなど、同社のフラッグシップとして運用されてきた。後継となる2100形の登場以降、順次3扉ロングシートへと改造され、2000年に全編成の改造が終了した。3扉に改造されて以降は、ラッシュ時間帯の優等列車や、2011年に運転を開始したエアポート急行などで活躍してきた。老朽化により2012年より廃車されており、最後に残った2011編成も、2018年3月をもって引退となる。
特別貸切列車は、9時2分に品川駅を出発。途中、乗務員交代のために金沢文庫駅に停車した以外は全ての駅を通過。現在全列車が停車する上大岡駅を通過するなど、珍しいシーンが展開された。9時58分に京急ファインテック久里浜工場に到着した後、車両撮影会や、タレントの久野知美さん・吉川正洋さん(ダーリンハニー)・岡安章介さん(ななめ45°)によるトークショーなどが行われた。
京浜急行電鉄によると、2000形については今後、先頭車両などの保存を目指しているというが、詳細については未定だとしている。