4月19日、「天賞堂 鉄道模型 銀座本店」が、東京都銀座にオープンしました。
貴金属や時計の販売のほか、鉄道模型の老舗としても知られる天賞堂。これまでは銀座4丁目の天賞堂ビルにて模型店を営業していましたが、ビルの老朽化にともなう建て替えにあわせて、銀座3丁目へと移転開業しました。
2019年で創業から140周年、鉄道模型への参入から70周年となる天賞堂。同社が展開する新たな店舗の様子を取材しました。
天賞堂が主に扱うのは、16.5ミリのレール幅を採用する「16番ゲージ」。Nゲージよりも大きく、価格も高価ですが、その分精密なディテールが特徴です。天賞堂は、この16番ゲージの販売だけでなく、開発も手掛けています。
「16番ゲージに特化して、より深く、より広く展開していこう、というのがコンセプト」と語った、天賞堂 鉄道模型 銀座本店 店長の中山さん。その言葉通り、店内にはこれら16番ゲージ車両がずらり。機関車を始めとして、幅広い車両が取りそろえられています。
もちろん、数は少ないですがNゲージも。さらには、24ミリゲージを採用する「OJゲージ」の車両もショーケースに並んでいます。
店内の棚の一面を占めているのが、6.5ミリゲージを採用する「Zゲージ」の関連製品。日本ではここ10年ほどで流通するようになった規格ですが、まだまだNゲージや16番ゲージほど普及していない製品群です。大きな16番ゲージを主に展開する天賞堂が、Nゲージ以上にZゲージを取り扱っている点は少し不思議ですが、これについて中山さんは、16番ゲージとZゲージの双方を楽しむユーザーが多いため、と説明していました。
さらに店内には、16番ゲージのジオラマが。このジオラマでは、天賞堂の「カンタム・システム」を導入。車両本体からSLのブラスト音や汽笛といった走行音が流れる製品で、1畳ほどの展示スペースながらも、大迫力で走る車両を通して16番ゲージやカンタム・システムの魅力を知ることができます。
このほか、店内の一角に設けられたショーケースは、元号の改元にあわせた特集展示ブースとなっていました。