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新たな京急グループ本社が竣工 ところどころに「京急らしさ」

2019年9月2日(月) 鉄道コムスタッフ

京急のモチーフや廃品の活用--京急らしさあふれる新本社

記念式典の後には、内覧会も開催されました。

本社へ訪れた際、まず目にするエントランスは、「木のさざなみ」をイメージしたデザイン。天井に用いる木パネルは、京急線の線路幅と同じ1435ミリで仕上げられています。また、待合スペースに設置される椅子は、800形の椅子を再利用したもの。側面には800形の車号プレートが貼り付けられ、遊び心を感じさせます。

エントランスの天井に用いる木パネルは、京急線の線路幅と同じ1435ミリ
エントランスの天井に用いる木パネルは、京急線の線路幅と同じ1435ミリ
吹き抜けからは、1階に開設予定のミュージアムスペースが見えます。車両は、かつて京急線を走った230形デハ236号
吹き抜けからは、1階に開設予定のミュージアムスペースが見えます。車両は、かつて京急線を走った230形デハ236号
待ち合いスペースに設置される椅子は、800形の椅子を再利用したものでした
待ち合いスペースに設置される椅子は、800形の椅子を再利用したものでした
各階を結ぶエレベーターの横には、通常の呼び出しボタンの代わりに、ICカードリーダーとタッチパネルが。社員証をかざすか目的階を押すことで、最も効率よく到達できるエレベーターを呼ぶ仕組みです
各階を結ぶエレベーターの横には、通常の呼び出しボタンの代わりに、ICカードリーダーとタッチパネルが。社員証をかざすか目的階を押すことで、最も効率よく到達できるエレベーターを呼ぶ仕組みです

グループ各社のオフィス階となるスペースは、柱がない開放的な設計。グループ全社での採用ではありませんが、社員が個々の机を持たない「フリーアドレス」にも対応し、従来から取り入れているグループ会社はこれを引き続き採用するということです。

机などが未搬入なものの、柱が無く広々としたオフィススペース
机などが未搬入なものの、柱が無く広々としたオフィススペース

セキュリティエリアとなるオフィスエリアの外には、ミーティングテーブルや個人ブースを配置した「インタラクティブエリア」や、休憩スペースとなるバントリーを設置。グループ内の社員同士で雑談したり、リラックスするスペースとして活用されます。

社員がくつろげる休憩用スペースもあります
社員がくつろげる休憩用スペースもあります

最上階の17階には、カフェテリア「Terminal」を設置。テーブルスペースやソファースペース、和室「憩休庵(けいきゅうあん)」などを備えており、食事のほか、プレゼンテーションや懇親会などにも活用できるスペースです。さらに同階には、「京浜観音」も所在。グループ各社の入居開始にあわせ、泉岳寺の京急電鉄旧本社屋上から遷座するといいます。

カフェテリア「Terminal」
カフェテリア「Terminal」
和室「憩休庵(けいきゅうあん)」。名前は社員からの公募で決定したそう
和室「憩休庵(けいきゅうあん)」。名前は社員からの公募で決定したそう
屋外の「スカイテラス」には「京浜観音」が所在します
屋外の「スカイテラス」には「京浜観音」が所在します

さらに、屋外でも京急らしさが表現されています。みなとみらい線新高島駅2番出口に面するスペースには、京急線の車両をイメージしたモニュメントが設置。取材当日にもたまたま居合わせた子どもたちが遊んでおり、企業ミュージアムや認可保育園の開設後は、子どもたちの格好の遊び場となりそうです。

京急の車両をイメージしたモニュメント。最新型の車両から旧600形までさまざま
京急の車両をイメージしたモニュメント。最新型の車両から旧600形までさまざま

また、エントランスの天井と同様に、屋外の柵や路面タイルでも、1435ミリをモチーフとしたデザインを採用。このレール幅を創業以来の「進取の精神」「可能性への挑戦」の象徴として表現したといいます。

柵や路面タイルにも1435をモチーフとしたデザインが
柵や路面タイルにも1435をモチーフとしたデザインが

京急グループ本社は、9月2日に建設業者より引渡しを受け竣工。9月17日より、入居する各社が順次移転する予定です。

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