感染症拡大に伴う鉄道事業者への影響、拡大防止に向けた取り組み
2020年は、新型コロナウイルスの影響が鉄道事業者にも広く及んだ。
感染拡大の兆しが見え始めた時期と、3月のダイヤ改正に関連する動きが重なったこともあり、新たに導入する車両や開業する駅にまつわる記念行事が相次いで中止に。3月8日に予定されていた新幹線700系の最終走行列車「『ありがとう東海道新幹線700系』のぞみ号」の運転も取り止めとなるなど、引退車両の記念企画にも大きな影響が出た。
主に3月から6月にかけて運転が予定されていた臨時列車、団体専用列車も軒並み取り止めに。4月の緊急事態宣言発出を受けてからは、通勤・通学客を中心に鉄道利用が減り、定期列車の運転も見直される事態となった。
新幹線では臨時ダイヤが組まれ、実質的な本数削減が進められたほか、中小私鉄でも列車本数が減少。東京オリンピック・パラリンピック競技大会にあわせ、深夜時間帯の運転などの大会期間中の取り組みを予定していた首都圏の一部鉄道会社では、2020年の同大会開催見送りに伴い、終電を繰り上げるなどの取り組みにシフトすることになった。
インバウンド需要が見込めなくなったことに加え、日常的な鉄道利用者の減少は、経営面にも大きな打撃となり、JR各社をはじめ、私鉄各社も大手、中小問わず厳しい状況に陥った。
JR東日本は2021年3月の業績予想(年度通期)で、純損益が4180億円の赤字(前年は1984億円の黒字)、同じくJR東海も純損益1920億円の赤字(前年は3978億円の黒字)とするなど、JR発足後初めての赤字決算になる見通し。JR北海道では、2020年9月の中間決算において、中間期としての純損益で過去最悪となる149億円の赤字(前期は3億円の赤字)となった。
こうした事態を受け、各社は2020年度の事業計画、設備投資計画の見直しを発表。JR、大手私鉄など、2021年春にダイヤ改正を予定している事業者からは、終電繰り上げを主旨とする概要の発表も相次いで行われた。
鉄道における新たなスタイル、トレンド
一方で、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた取り組みも進んだ。
拡散を抑える観点では、車両や駅などでの消毒、人の手が触れる箇所を中心とした抗菌・抗ウイルス対策、現金の受け渡し方法の検討、ICカードの利用促進などが挙げられ、車内や構内の換気も標準的な対策となった。
車内全体の抗ウイルス・抗菌処理を施す例もあった。利用者に対しては、生活上の自衛策と同様に、マスクの着用、「密」な状態の回避が呼びかけられるようになり、鉄道事業者側でも駅員、乗務員などがマスク、フェイスシールドを着用する姿が日常となった。
記念きっぷ、記念グッズなどの取り扱いも2020年は大きな変化があった。
駅窓口などでの直接的なやりとりを避け、事前申込制にしたうえで抽選とする方法のほか、ネットショップや通信販売限定にするケースも増えた。疫病退散を祈念するきっぷやグッズを扱う事業者もあった。
また、感染拡大が一時的に緩和した時期には、通常よりも格安なフリーきっぷが発売され、JR西日本の「どこでもドアきっぷ」、近畿日本鉄道の「近鉄全線3日間フリーきっぷ」などが注目を集めた。「Go To トラベル」キャンペーンと連動した取り組み、同キャンペーンでの地域共通クーポンが利用できる企画乗車券の発売などもあり、例年と異なる需要の喚起が図られたのも2020年の特徴として挙げられる。
鉄道を使った旅行企画では、ソーシャルディスタンスを保つうえで、車内定員を絞る形で催行されるようになった。参加者には、検温や手指の消毒などへの協力をはじめとする新たな様式が求められるといった変化もあった。
きっぷの様式にも一層の進展が見られた。「モバイルPASMO」のサービスが3月18日に始まったほか、養老鉄道、福岡市交通局では、スマートフォンアプリを使った1日乗車券を発売。JR東日本、JR北海道、JR西日本では、交通系ICカードによるチケットレス乗車サービス「新幹線eチケットサービス」を3月14日にスタートさせた。
近年はMaaSの取り組みなどで携帯端末による乗車券サービスが広がっていたが、感染対策としても、紙券を使わない、機器類への接触を減らすといったことが有効となっている。2020年は、奇しくも感染対策防止策と歩調を合わせる形で、携帯端末による乗車券のサービスが拡大された。
「鉄道の日」を記念したイベントは、毎年10月を中心に各地で開催されるが、2020年はそれらの中止、規模縮小が早くから発表された。その代替策として、京浜急行電鉄、近畿日本鉄道、大阪メトロなどでは、インターネットを介したオンライン版のイベントを開催。動画コンテンツの配信などを行った。
自然災害の影響、長期不通からの復旧
2020年も長引く豪雨や大型台風の影響で、路線の運休、長期不通が数多く発生した。
7月の豪雨では、高山本線、飯田線のほか、中国・四国・九州エリアを中心に線路の冠水、土砂の流入など大きな被害を受けた線区が多発。12月時点でなお、叡山電鉄の市原~鞍馬間、久大本線の豊後森~庄内間、肥薩線の八代~吉松間、くま川鉄道の全区間がそれぞれ運休となっている。九州の3路線では、橋りょう流失を伴っており、運休期間の長期化が想定される。
10月の台風14号では、小湊鉄道の養老渓谷~上総中野間が被害を受け、長期間の不通に。12月16日に運転を再開した。
一方で、長らくの不通からの復旧を果たした路線もあった。2019年の台風19号で不通となった路線では、3月20日に三陸鉄道、7月23日に箱根登山鉄道、10月31日に阿武隈急行がそれぞれ全線での運転を再開。2016年の熊本地震の影響で長期の不通が続いていた豊肥本線肥後大津~阿蘇間は、8月8日に復旧した。全線再開にあわせ、特急「あそ」「九州横断特急」が同日運転を始めた。
2011年3月の東日本大震災により、一部区間の不通が長引いていた常磐線も、3月14日のダイヤ改正にあわせて全線での運転が再開。東京都区内と仙台市内を結ぶ特急列車の直通運転も再び始まった。
災害からの復旧や廃止など、路線の動向
東日本大震災で被害を受けた路線のうち、大船渡線気仙沼~盛間、気仙沼線柳津~気仙沼間での鉄道事業が4月1日に廃止された。JR東日本は、両区間において一部の鉄道用地をバス専用道として転用したうえ、一般道路を含めたルートでBRT(バス高速輸送システム)を運行していたが、BRTでの復旧をもって本復旧とする前提で、2019年11月に鉄道事業の廃止届を国土交通省に提出していた。気仙沼線BRT、大船渡線BRTでは、引き続き専用道の整備が進められている。
JR北海道では、2019年の石勝線夕張支線の廃止に続き、2020年は札沼線の非電化区間(北海道医療大学~新十津川間、47.6キロ)が廃止となった。廃止日は5月7日。当初は5月6日をもって営業運転終了の予定だったが、新型コロナウイルスへの対応などから、前倒しとなり、4月17日をもって運転終了となった。
また、自然災害に伴う不通区間に関する協議が続いていた日高本線、日田彦山線についてはそれぞれ進展が見られ、日高本線の鵡川~様似間は2021年4月の鉄道事業廃止とバスへの転換、日田彦山線の添田~夜明間はBRT(バス高速輸送システム)での復旧が決まった。日田彦山線彦山~宝珠山間ではBRT専用道の工事が8月に開始。BRTの工期は3年を予定している。
阿佐海岸鉄道では、DMV(デュアル・モード・ビークル)導入に向けた工事が始まり、同工事に伴い、7月18日から牟岐線牟岐~海部間で列車が運休となった。
DMVの起点は牟岐線の阿波海南駅となることから、JR四国は運休期間中の10月31日をもって、阿波海南~海部間の鉄道事業を廃止。11月1日に同区間を阿佐海岸鉄道が継承した。DMVの営業開始時には、阿波海南~甲浦間を鉄道モードで運行し、甲浦以南はバスモードで室戸岬方面などを走行する予定。
路線の動きはこのほかに、4月1日の札幌市交通局市電区間(軌道事業)の上下分離、6月1日の北神急行線(新神戸~谷上間)の神戸市への譲渡が挙げられる。北神急行線の市営化に伴い、北神急行線区間の運賃も改定され、谷上~新神戸・三宮間が大人280円などとなった。
2020年は貨物線でも動きがあり、秩父鉄道三ヶ尻線の熊谷貨物ターミナル~三ヶ尻駅間が9月30日をもって貨物輸送営業を終了。三井化学大牟田工場の三井化学専用線(旧三池炭鉱専用鉄道)も5月7日をもって運行終了となった。
駅や路線の動き
3月14日のダイヤ改正にあわせて開業した新駅は、山手線・京浜東北線の「高輪ゲートウェイ」駅、東海道本線の「御厨」駅、予讃線の「南伊予」駅の3つ。いずれも記念式典などは見送りとなり、静かなスタートを切った。
JR以外では、5月18日に三陸鉄道の「新田老」駅、6月6日に東京メトロ日比谷線の「虎ノ門ヒルズ」駅、10月31日に東武東上線の「みなみ寄居」駅、11月12日に大井川鐵道の「門出」駅、11月28日に高松琴平電気鉄道の「伏石」駅がそれぞれ開業。気仙沼線BRT、大船渡線BRTでも駅が新設され、3月14日に開業した。
BRTでは、10月1日に東京都では初となる「東京BRT」がプレ運行を開始。虎ノ門ヒルズ~晴海BRTターミナル間を結び、途中、新橋、勝どきBRTの2つの停留場が設けられた。
駅の廃止では、札沼線非電化区間の15駅のほか、3月14日のダイヤ改正にあわせ、根室本線の古瀬駅、釧網本線の南弟子屈駅、参宮線の池の浦シーサイド駅が廃止に。富山地方鉄道と富山ライトレールとの「南北接続」では、3月21日に富山港線の富山駅北停留場が廃止された。
南北接続は、同停留場と富山駅停留場とを結ぶ延伸工事により実現したもの。2月22日には、富山地方鉄道と富山ライトレールが合併し、富山ライトレール富山港線は富山地方鉄道の路線の1つとなった。一体的な運行が可能となったことで、南富山駅前~岩瀬浜間、大学前~岩瀬浜間などで直通運転が行われている。
駅舎の改築、新ホームの供用に関するものとしては、1月3日の東京メトロ銀座線渋谷駅、3月21日の山手線原宿駅、7月12日の中央・総武緩行線の飯田橋駅があり、JRの渋谷駅では埼京線ホームの移設が行われた。埼京線の新ホームは6月1日に供用を開始。山手線と埼京線のホームが並ぶ形になり、両線相互の乗り換えがしやすくなった。
3月28日の長崎本線浦上~長崎間の高架化では、浦上駅の新駅舎も同日に供用が始まった。
複数の鉄道会社が連絡する駅では、関西本線、近鉄、養老鉄道の桑名駅が挙げられる。8月30日に、東口、西口ともに駅舎がリニューアルされ、自由通路の供用も始まった。また、10月から11月にかけ、北陸新幹線延伸区間に新設される加賀温泉駅、小松駅、南越(仮称)駅、芦原温泉駅の駅舎新築工事が始まった。
3月14日のダイヤ改正では、駅名の変更も複数で行われ、関東エリアでは、京浜急行電鉄で6駅、東京モノレールで羽田空港の3駅を対象に改称。常磐線の佐貫駅は「龍ケ崎市」駅になった。3月20日には、嵐電北野線の等持院駅が「等持院・立命館大学衣笠キャンパス前」駅に変更され、日本一長い駅名の記録を更新した。
新列車、新形式、続く世代交代
新型車両や新しい列車の導入は、コロナ禍の折り、盛大なセレモニーが控えられるなどはあったが、おおむね予定通り行われた。
3月14日は、E261系による特急「サフィール踊り子」が東京~伊豆急下田間で、近畿日本鉄道の名阪特急用80000系「ひのとり」が大阪難波~近鉄名古屋間などで、それぞれ営業運転を開始。関空特急「はるか」用の新型車両271系も運転を始めた。
E261系では、グリーン車の上を行くクラスとして「プレミアムグリーン車」が設けられ、近鉄80000系では、「プレミアムシート」を設置した「プレミアム車両」が設定。車内での居住性、快適性を高めた車両が2020年も登場し、注目を集めた。
首都圏の一般形車両では、3月14日に首都圏新都市鉄道のTX-3000系、3月20日に東武鉄道の70090型、3月26日に小田急電鉄の5000形(2代目)がそれぞれデビュー。70090型は6月6日に、東京メトロ日比谷線に直通する座席指定制列車「THライナー」としての運転も始めた。
7月4日には、しなの鉄道の新型車両SR1系のうち、ライナー用の車両が運転を開始。また、10月3日には七尾線向けに521系が、12月21日には横須賀・総武快速線向けにE235系1000番台がデビューした。
JR各社では、年式の古い車両の置き換えとともに導入した新型車両も多く見られた。東海道新幹線では、1999年にデビューした700系が、3月1日の団体臨時列車の運転をもって営業を終了。世代交代を象徴するように、7月1日に東海道・山陽新幹線で、次期新幹線車両のN700Sが営業運転を始めた。
3月13日には251系が引退。「スーパービュー踊り子」の列車名もなくなった。「踊り子」は2020年12月時点で、E257系のリニューアル車両と国鉄時代からの185系が運用を担っているが、2021年3月のダイヤ改正にあわせ、E257系に統一される。
このほか、2020年3月14日には、電気式気動車のH100形「DECMO」が小樽~長万部間で、ハイブリッド式気動車のYC1系が長崎エリアでそれぞれ導入。H100形は函館本線のキハ40系を置き換え、YC1系はキハ66・67形の置き換えを進める役を担った。
また、電気式気動車のGV-E400系が新潟エリアに追加投入されたほか、12月12日には五能線でもデビュー。各線区で長年活躍したキハ40系を置き換えた。
JR四国では、2700系による「土讃線アンパンマン列車」が7月18日に運転を開始。同日、2000系による同列車の定期運用は終了した。
新たな夜行列車や観光列車が登場
2020年も観光用の車両・列車の導入が各社で進められた。旅行客が減り、臨時列車の運転取り止めも続く中、当初の運転開始時期を変更したうえでのデビューとなった車両は少なくなく、JR西日本の新たな長距離夜行列車「WEST EXPRESS 銀河」が5月8日から9月11日に、春の運転開始を予定していたJR四国の観光列車「志国土佐 時代(トキ)の夜明けのものがたり」が7月4日になるなどの影響が出た。
117系を改造して導入された「WEST EXPRESS 銀河」は、ベッドとして利用できる座席などを配備した夜行列車。当初は、京都→出雲市間、出雲市→大阪間でツアー専用列車として運行され、12月12日には山陽コースとして、大阪~下関間の運転も始まった。
「志国土佐 時代(トキ)の夜明けのものがたり」は、キハ185系を改造し、土讃線に投入。JR四国では、キハ185系とキクハ32形の改造車両を組み合わせたトロッコ列車「藍よしのがわトロッコ」も徳島線に導入し、10月10日に運転を始めた。
広島エリアでは、観光キャンペーンにあわせて、キハ47系をリニューアルした観光列車「etSETOra」が10月3日にデビュー。呉線や山陽本線で運行している。
九州エリアでは、787系を改造したD&S列車「36ぷらす3」が10月16日に運転を開始。肥薩おれんじ鉄道線の不通に伴い、鹿児島中央駅からのスタートとなったが、11月19日からは通常ルートでの運転となった。博多駅を起点に鹿児島本線、肥薩おれんじ鉄道線、日豊本線の順に木曜から日曜にかけて九州を1周。月曜は博多~長崎間を往復する形で運行している。また、肥薩線の不通に伴い運転機会がなくなった「かわせみ やませみ」「いさぶろう」「しんぺい」を連結した特別運行が8月8日にスタートした。
JR北海道では新たな観光列車の導入はなかったが、東急グループの協力を得て「THE ROYAL EXPRESS~HOKKAIDO CRUISE TRAIN~」を8月28日から31日にかけ、根室本線、釧網本線、石北本線などで運転。10月17日~18日には、団体臨時列車「北海道鉄道140周年記念号」をキハ261系5000番台「はまなす」編成のお披露目を兼ねて運転した。
このほか、3月7日に若桜鉄道の観光列車「若桜号」、10月3日に東武鉄道の「SL大樹『ふたら』」が運転を開始した。東武では、10月31日にDL「大樹」の定期運転を始めたほか、12月26日にはSL「大樹」のけん引機として、真岡鐵道からの譲渡車両、C11形325号機の運用を始めた。
2020年に消えた車両たち
車両の引退は、前段に記した新幹線700系、251系などのほか、JR東日本では、1月20日に山手線用E231系500番台、10月19日に武蔵野線用205系が、それぞれ営業運転を終了。いずれも記念イベントなどは行われず、静かなラストランとなった。
10月31日には、「こまち」などで活躍したE3系R編成の定期運用が消滅。E3系「現美新幹線」も12月20日をもって引退となった。
JR東日本の「のってたのしい列車」のうち、東北エリアで運行していた「リゾートみのり」と「リゾートうみねこ」も団体臨時列車での運転を最後に引退した。651系を改造したリゾート列車「IZU CRAILE」は、引退を記念したツアー企画が中止となったことで、3月29日の臨時列車での運転が事実上のラストランに。10月に廃車された。
JR以外では、近畿日本鉄道の「鮮魚列車」が3月13日に、阪神電気鉄道武庫川線用の「赤胴車」が6月2日にそれぞれ運転を終了。西武鉄道の10000系「ニューレッドアロー」は、3月13日に池袋線・西武秩父線での定期運用を終えた。10000系はその後、一部車両が富山地方鉄道に譲渡された。
11月30日には、阿佐海岸鉄道のASA-100形・ASA-300形が運転を終了。同線からは鉄道車両の運行がなくなり、2021年春からはDMVが線路を走るようになる。
続々登場、鉄道関連ミュージアム
2020年は、鉄道に特化した施設にも動きがあった。
1月21日には、「京急ミュージアム」が開館。横浜のみなとみらい21地区にある京急グループ本社1階に設置され、「デハ236号」の展示や、巨大ジオラマ、運転シミュレーターなどが設けられている。
桜木町駅では新南口の供用開始にあわせ、6月27日に「JR桜木町ビル」が開業。館内には鉄道歴史展示「旧横ギャラリー」がオープンし、青梅鉄道公園から移設された110形蒸気機関車が展示されている。
糸魚川駅の「ジオ・ステーション」では、8月に「トワイライトエクスプレス」の再現車両、10月にSL「くろひめ号」の展示が加わった。
11月3日には、秩父鉄道の「SL転車台公園」がオープン。三峰口駅構内にあった「鉄道車両公園」をリニューアルした施設で、オープン日には「ちちてつ秋まつり」が開催された。
11月12日に開業した大井川鐵道の門出駅には、「KADODE OOIGAWA」が同日オープンし、C11形312号機の展示が始まった。
新たにできた施設があった一方で、閉館となった施設もあった。京都府与謝野町にあった「加悦SL広場」が3月31日をもって、名古屋鉄道の「名鉄資料館」が12月25日をもってそれぞれ営業を終了した。