一部は新造品に交換も
1975年の引退後、約40年間の眠りについていた、この123号機。長年保存されてきたことで痛んでいる部分もあり、サッパボイラ搬入後に初めて水圧を掛けた際には、一部から水漏れしてしまう状態だったそう。それでも、各部分の手直しや、一部箇所では新造品に交換することで、蒸気機関車のボイラーとしての機能を取り戻したといいます。
先述した通り、この123号機の復元作業完了は、2021年冬を予定しています。その後は試運転へと移りますが、静態保存機を復元した車両であるため、試運転期間は通常よりも長く設定しているとのこと。営業列車のけん引は、2022年春ごろとなる見込みだそうです。
また、東武鉄道はこの日、SL「大樹」用客車である14系のうち、スハフ14-5の1両を、国鉄時代の旧型客車と同じ「ぶどう色2号」に変更すると発表しました。「昭和レトロ・ノスタルジー」な雰囲気をより味わえるよう、ということで、将来的には計3両がこの色になるということです。
【6月1日追記:一部表記を修正しました】
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スペシャル動画(2分5秒)