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70万円のJR全駅入場券セットが登場! JR各社が鉄道開業150年キャンペーンを発表

2022年3月3日(木) 鉄道コムスタッフ 西中悠基

JRグループは2日、「鉄道開業150年キャンペーン」の開催を発表しました。1872年10月14日の鉄道開業から150年を迎えることを記念したキャンペーンで、全国でさまざまな企画を展開する予定です。

キャンペーン記者発表会に登壇した、JRグループ旅客会社各社の営業部・営業本部担当部長ら
キャンペーン記者発表会に登壇した、JRグループ旅客会社各社の営業部・営業本部担当部長ら

キャンペーンのロゴマークは、橋梁を走行するSLをモチーフとしたもの。鉄道が、今キャンペーンのキャッチコピーでもある「会おう。」という気持ちを繋ぐ架け橋であり続けたい、という思いを込めているといいます。

キャンペーンのロゴマーク
キャンペーンのロゴマーク

キャンペーンをPRするポスターも展開します。JR各社の6色ラインをベースに、乗客の想いをのせた列車が日本中を駆け抜け、各地を繋いでいる様子を表現したもので、全国の駅にて掲示する予定です。

キャンペーンをPRするポスター
キャンペーンをPRするポスター

鉄道ファンにとって目玉となるのが、150周年記念の旅行商品です。詳細は後日発表となりますが、JR各社が運行する豪華列車、観光列車などを乗り継いで日本を縦断し、鉄道に関係する博物館や史跡などを巡るといいます。

観光列車を乗り継ぐツアーを設定
観光列車を乗り継ぐツアーを設定

なお、ツアー形態はあくまで列車の乗り継ぎとのことで、JR東日本 鉄道事業本部 営業部 部長の宮田久嗣さんは、「特定の車両が日本を一周するような内容は現段階は考えていない」と説明。各社とも地域をアピールする列車として運行しているので、それらを乗り継ぐことで列車の魅力を知ってもらうことを考えているといいます。

また、記念モノとしては欠かせない、記念乗車券も登場。JR全駅の硬券入場券をバインダーに収めた、「鉄道開業150年記念『JR全駅入場券』」を発売します。

鉄道開業150年記念「JR全駅入場券」
鉄道開業150年記念「JR全駅入場券」

入場券セットの内訳は、発売日となる2022年10月14日時点のJRの全駅4368駅。2022年3月ダイヤ改正で開業する駅や、9月に開業する西九州新幹線の駅が含まれる一方、3月に廃止される駅は含まれていません。

2022年10月14日時点のJR全駅を収録。羽沢横浜国大駅も含まれているのが確認できます
2022年10月14日時点のJR全駅を収録。羽沢横浜国大駅も含まれているのが確認できます

発売数は250セット限定で、発売額は70万円。5月中旬から専用ウェブサイトにて申込を受け付け、応募多数となった場合は抽選の後、10月14日より順次発送するといいます。

このほか、鉄道利用を楽しんでもらう企画として、専用のウェブアプリによるコンテンツ2つを用意します。

1つは、デジタルスタンプアプリ「鉄道開業150年 STATION STAMP」。スタンプはJR各社の駅舎や観光地などをモチーフにしており、春は120駅、年間計480駅と、年間を通して楽しめるよう、季節ごとに新しいスタンプを追加していくといいます。

デジタルスタンプアプリ「鉄道開業150年 STATION STAMP」
デジタルスタンプアプリ「鉄道開業150年 STATION STAMP」

また、「STATION STAMP」の対象駅のうち18駅では、音声コンテンツ「鉄道開業150年 SOUND STORY」を配信。過去にタイムスリップした「僕」が、そこで出会った「女の子」に恋をするという音声ドラマで、長澤樹さんとジャニーズJr.の井上瑞稀さんが出演します。対象駅は、春の時点では桜木町駅など9駅、秋以降にはさらに9駅が追加されます。

音声コンテンツ「鉄道開業150年 SOUND STORY」
音声コンテンツ「鉄道開業150年 SOUND STORY」

キャンペーンの開催期間は、4月1日から2023年3月31日まで。期間中には、キャンペーン特設サイトも開設されます。

今回の発表では、JRグループであるJR貨物の内容は含まれていませんでした。しかしJR東日本の宮田さんは、今回は旅客向けの発表であると説明し、ロゴを使用するといった企画展開は、JR7社共同で進めていくとしました。また、私鉄との連携も大切だとし、「ロゴの使用などで連携を深めていければ」と語りました。

鉄道開業150周年である2022年は、JR東日本の各新幹線が周年を迎える「新幹線イヤー」であるほか、東海道新幹線「のぞみ」運行開始30周年、山陽新幹線岡山開業50周年といった節目の年で、さらに9月23日にはJR九州の西九州新幹線が開業します。JR各社の営業部・営業本部担当部長は、具体的な企画は検討中であるとしつつも、今後もさまざまなイベントを展開していくと語っていました。

 

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