相模鉄道、東急電鉄は31日、開業まで約1年に迫った相鉄新横浜線、東急新横浜線でつながる鉄道ネットワーク7社局の車両を集めた報道陣向け撮影会を、東急元住吉検車区で開催しました。
相鉄、東急の期待の新星「新横浜線」
「新横浜線」は、相鉄本線の西谷駅から北東へ進み、羽沢横浜国大駅、新幹線とのジャンクションである新横浜駅などを経由して東急東横線・目黒線の日吉駅に至る、約12.7キロの路線です。新横浜駅を境に西谷駅寄りが「相鉄新横浜線」、日吉駅寄りが「東急新横浜線」となっています。
西谷~羽沢横浜国大間は、JR線との直通運転を開始した2019年11月に先行開業していますが、その後も新横浜、日吉方面への延伸工事が進んでおり、2022年度末に全線開業の予定です。
同線の開業により、相鉄本線・いずみ野線・新横浜線、東急東横線・目黒線・新横浜線、東京メトロ副都心線・南北線、西武有楽町線・池袋線・狭山線、東武東上線、都営地下鉄三田線、埼玉高速鉄道線が、1本のレールでつながります。合計7社局14路線という規模で展開されるネットワークは、国内の鉄道でも最大級のものです。
神奈川県中央部・横浜市西部から東京都23区西部・多摩北部、埼玉県中央部・西部に至る広い鉄道網により、地域間の連携と活性化が図られ、各エリアのさらなる発展に寄与するとされています。
圧巻の7編成が大集結
集まった車両は、埼玉高速鉄道2000系、東京都交通局6500形、東京メトロ9000系、東急3020系、相模鉄道20000系、東武50070型、西武40000系。ネットワーク各社を代表する車両たちが一堂に会しました。撮影会の前半には、相鉄と東急の現業長の方々、そしてイメージキャラクターの「そうにゃん」と「のるるん」によるフォトセッションも実施されました。
今回、撮影会で新情報の発表はありませんでしたが、東急・相鉄車両の行先表示は、おそらく初のお披露目となる「新横浜」となっていました。
まだ詳細が発表されていない新横浜線ですが、東急車両の表示を見ると、新横浜駅の駅ナンバリングは「SH01」であることがわかります。
また、相互直通運転を実施している事業者では、各社の車両の運用を区別するために、東急は「K」、東京メトロは「S」など、運用番号の末尾に英字を入れています。ですが、今回の撮影会では、相鉄車両の運行番号表記は「00」。直通運転が始まると、相鉄車両も同じ扱いになると思われますが、現時点での具体的な表示内容は不明です。
現在、新横浜線の敷設工事は順調に進められており、予定通り2022年度末の開業を目指しています。
車両については、東急電鉄が保有する目黒線用の26本は、開業までにすべて8両編成化の予定です。なお、ダイヤについては現在も調整中で、具体的な運転本数や、どの社局の車両が直通に使われるかなど、その詳細は検討中としています。