人気の「α」製品を展示 ソニーブース
ソニーブースでは、スポーツ撮影や野鳥撮影などを想定したタッチアンドトライコーナーや、動画用のタッチアンドトライコーナーなどを設置。「α1 II」をはじめとする、同社のさまざまな製品が体験できるブースとなっています。


また、技術展示コーナーでは、同社の「Gマスター」レンズに用いられているさまざまなテクノロジーが紹介されています。

製品展示も技術展示も キヤノンブース
キヤノンコーナーでは、ブースの中央にバスケットコートを設置し、スポーツ撮影を想定したカメラのタッチアンドトライが可能です。また、ブース奥には超望遠レンズの体験コーナーが。こちらでは、「EOS R1」などに搭載されている視線入力AFの体験も可能となっています。




近年のカメラでは当たり前のように求められる動画について紹介するコーナーもあり、同社では「Video Creation Zone」を設置。動画撮影に適した製品の体験が可能で、撮影後の動画編集も体験できるということです。

技術展示にスペースを多く割いているのも同社の特徴です。鉄道写真撮影とは(今はあまり)関係ないのですが、「EOS VR SYSTEM」を用いたVR映像の体験や、MR技術を活用したフェンシングの観覧体験などのコーナーが設置されています。


乗り物の被写体AF追従が体験できるニコンブース
ニコンでは、ブースを「EXPERIENCE AREA」と「CREATIVE STUDIO」の大きく2つにわけ展示。EXPERIENCE AREAでは、ニコンのフラッグシップモデルなどの展示やタッチアンドトライが行われていました。

超望遠レンズの体験コーナーでは、「NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR」や「NIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR S」といったレンズのほか、光学125倍の性能を持つ超望遠コンパクトデジタルカメラ「COOLPIX P1100」の体験が可能。レンズで狙える範囲には、鉄道や飛行機の動画を流すモニターが置かれており、乗り物の被写体認識AF機能を体験できるつくりとなっています。



EXPERIENCE AREAの一部を占めているのが「VIDEO CREATOR AREA」。近年各社が力を入れる動画関連の展示コーナーで、動画撮影用グリップを装着したニコンのカメラのほか、ニコンの完全子会社で映像機器メーカーのREDが展開する、Zマウント対応のシネマカメラなどが展示されています。
CREATIVE STUDIOは、Zfや Zfcといったヘリテージデザインカメラや、Z50IIなどのカメラに主に触れられるコーナー。鉄道向きの要素は薄いのですが、色味を変えられる機能「イメージングレシピ」などが紹介されています。


新鋭機をさっそく展示 LUMIXブース
新型機「LUMIX S1RII」を2月26日に発表したばかりのパナソニックは、さっそくタッチアンドトライコーナーに同モデルを設置。その他のLUMIX製品とあわせて体験できます。


ミラーレスカメラ時代に入り、写真だけでなく動画性能も追求したカメラは多くなりました。パナソニックでもこの分野に力を入れており、特にフラッグシップモデルのS1RIIでは、動画撮影を想定した機能を多数搭載しています。会場では、ズームリング操作でシームレスに電子ズームに移行する「ハイブリッドズーム」や、従来モデルよりも強化された手ブレ補正機能、動画クリエイター向けアプリ「LUMIX Flow」などが紹介されていました。

ほかのメーカーの展示は?
その他のカメラ・レンズメーカーのブースも見ていきましょう。
レンズのサードパーティーメーカーであるタムロンでは、ブースになんとゴジラが登場。特撮映画のセットをイメージしたジオラマを囲むようにレンズのタッチアンドトライコーナーが設置されています。

タムロンとならび、サードパーティーレンズの大手であるシグマですが、今回の目玉は発表されたばかりの「SIGMA BF」。ユニボディ構造を採用したフルサイズミラーレスカメラで、話題の製品を体験しようと、、ブースには長蛇の列が形成されていました。鉄道写真撮影用途としては、少なくとも編成写真の撮影には向いていないのですが、スナップ用として一味違うカメラが欲しい、などの理由があれば、鉄道好きでも選択肢の一つに入るかもしれません。

駅名標やサボ、乗車位置目標のような、鉄道要素あふれる装飾のブースを展開していたのが、Escura Cameraです。インスタントカメラやフィルムなどを展開する同社ですが、このような装飾とした理由には、「カメラとの旅」というテーマがあるとのこと。製品には鉄道要素はありませんが、ユニークな商品が多数展示されていました。


鉄道関連の雑誌やTOMIXも登場
CP+の会場内には、各メーカーだけでなく、「主催者企画コーナー」というゾーンもあり、ここでは鉄道・おもちゃの情報誌「鉄おも!」が出展。雑誌の販売のほか、プラレールをどう撮影すれば綺麗に撮れるかを紹介するコーナーとなっています。


その鉄おも!ブースの横に出展していたのが、トミーテックが展開する鉄道模型「TOMIX」のブースです。写真とは関係がないように思えるTOMIXですが、ここ最近は「# トミックス撮り鉄」というハッシュタグで、ユーザーが撮影したTOMIXの写真をSNSに投稿してもらう企画を展開しています。


このほか、主催者企画コーナーで大きなスペースを取っているのが、プラレールの巨大ジオラマ。「プラレール リアルクラス」を含むさまざまな車両が、レールの上を駆け回っていました。


また、カメラ・写真関係の会社が多く出展するこのイベントですが、「メディアパートナー」として、雑誌などを展開する会社も出展。イカロス出版では、「旅と鉄道」と、航空雑誌「AIRLINE」の2ブースで出展し、両雑誌をはじめとする書籍を販売しています。


各社ブースでは鉄道関連のセミナー・ステージも
各社では、タッチアンドトライをはじめとする展示のほかにも、セミナーやステージでのイベントを開催しています。さまざまな分野の写真家が登壇する予定で、鉄道関連でも、鉄道コムで連載している助川康史さんなどが、各社のブースで講演すると発表されています。
CP+ 開催概要
開催期間:2025年2月27日(木)~3月2日(日)
開催時間:各日10時~18時(最終日は17時まで)
開催場所:パシフィコ横浜(公式ウェブサイトでのオンラインコンテンツ配信あり)
入場料:無料(リアル会場の入場は要事前登録)