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京王9000系「京王電鉄×サンリオピューロランド 特別ラッピング車両」登場

2018年11月2日(金) レイルウェイ・ライター 岸田法眼

「京王電鉄×サンリオピューロランド 特別ラッピング車両」は期間限定ではなく、当面運行される予定だ
「京王電鉄×サンリオピューロランド 特別ラッピング車両」は期間限定ではなく、当面運行される予定だ

京王電鉄から、9000系「京王電鉄×サンリオピューロランド 特別ラッピング車両」(以下、フルラッピング車両)が登場。2018年11月1日に営業運転を開始した。同日は多摩市市制記念日とハローキティの誕生日が重なり、“おめでたい1日”となった。

地域活性化を目的に登場

サンリオピューロランド
サンリオピューロランド
フルラッピング車両のヘッドマーク
フルラッピング車両のヘッドマーク

京王によると、今回のフルラッピング車両は地域活性化を目的としたもので、多摩市、サンリオが協力して実施に至ったという。国内外より多くの方に「多摩市やサンリオピューロランド(最寄り駅:相模原線京王多摩センター駅)までお越しいただきたい」との思いが込められている。

車両は運行範囲の広い9000系が起用され、動物園線、井の頭線を除く各線のほか、都営新宿線(東京都交通局)にも顔を出す。幅広くアピールするのが狙いだ。

1号車の車体側面
1号車の車体側面

デザインは優しい色合いのピンクをベースに、多摩センター親善大使と京王多摩センター駅の名誉駅長を兼ねるハローキティをはじめ、サンリオの8キャラクター、花を装飾。楽しさといやしを両立させたようなデザインだ。

左からマイメロディ、シナモロール、ポムポムプリン、ハローキティ
左からマイメロディ、シナモロール、ポムポムプリン、ハローキティ
ハローキティは2016年3月12日から、京王多摩センター駅の名誉駅長を務めている
ハローキティは2016年3月12日から、京王多摩センター駅の名誉駅長を務めている

若葉台車両基地で報道公開された10月31日は、サンリオの4キャラクターが駆けつけ、フォトセッションが行なわれた。

車内もサンリオの世界観を表現

9000系フルラッピング車両の車内
9000系フルラッピング車両の車内
フルラッピング車両の注意喚起ステッカー
フルラッピング車両の注意喚起ステッカー

車内は路線図を除く頭上の広告類が、すべてフルラッピング車両デビュー記念に統一された。乗降用ドアの注意喚起ステッカーも、1両につき5キャラクターをランダムに貼っている。

ハローキティにあえる街

ハローキティと、しまじろうのコラボ看板
ハローキティと、しまじろうのコラボ看板

多摩市では多摩ニュータウンを「ハローキティにあえる街」と銘打っており、観光客の誘客にも取り組んでいる。

京王・小田急多摩センター駅前の階段。

その玄関口といえる京王多摩センター駅は、2016年3月から7月にかけて、内装をサンリオのキャラクターをふんだんに取り入れたものに変更。先述のハローキティ名誉駅長の就任のほか、駅係員の胸ポケットからハローキティが顔を出すものにして、来訪客を“お・も・て・な・し”。さらに、2016年11月1日から列車接近メロディーをピューロマーチに変更し、ますます楽しさがあふれる駅に進化した。

また、京王電鉄とサンリオピューロランドでは、アミューズメントパスポートを発売(大人3,500円、中高生もしくは17歳以下2,800円、小人2,700円)。全線乗り放題の1日乗車券、サンリオピューロランドのパスポートがセットとなっている。

皆様も“観光地”多摩ニュータウンへ遊びに行ってみてはいかがだろうか。

【取材協力:京王電鉄】

岸田法眼

レイルウェイ・ライター。「Yahoo!セカンドライフ」(ヤフー)の選抜サポーターに抜擢され、2007年にライターデビュー。以降、「鉄道のテクノロジー」(三栄書房)、「鉄道ファン」(交友社)、「WEBRONZA」(朝日新聞社)、「@DIME」(小学館) などに執筆。また、好角家の側面を持つ。著書に「波瀾万丈の車両」(アルファベータブックス)がある。

波瀾万丈の車両 様々な運命をたどった鉄道車両列伝

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