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相鉄・JR直通線のレールが接続 完成近づく羽沢横浜国大駅を見る

2019年3月28日(木) 鉄道コムスタッフ

相模鉄道と鉄道・運輸機構は3月28日、「相鉄・JR直通線」のレール締結式を開催しました。

相鉄・JR直通線は、「神奈川東部方面線整備事業」の一環として建設されている路線。相鉄本線の西谷駅からJR東海道貨物線の横浜羽沢貨物駅付近までを整備し、相鉄線とJR線の直通運転を実現するものです。相鉄・JR直通線の開業後は相鉄が営業主体となりますが、整備主体は鉄道・運輸機構。都市鉄道等利便増進法に基づき、鉄道・運輸機構が整備した施設を相鉄が施設使用料を支払って借り受ける、「受益活用型」の上下分離方式が取られています。

相鉄・JR直通線に使用される新型車両、12000系
相鉄・JR直通線に使用される新型車両、12000系

今回レール締結式が開催されたのは、相鉄・JR直通線と同時に開業する、羽沢横浜国大駅です。開業後は相鉄とJR東日本の境界駅となる同駅。締結式には、相鉄や鉄道・運輸機構、建設事業者の関係者のみならず、JR東日本の関係者も駆けつけました。

相鉄・JR直通線とともに建設された羽沢横浜国大駅
相鉄・JR直通線とともに建設された羽沢横浜国大駅

式典では挨拶の後、鉄道・運輸機構東京支社支社長の堀口知巳氏や、相鉄の代表取締役社長である滝澤秀之氏らがレールを枕木と締結。打音検査による点検確認、「清めの儀」の後に、保線車両による「渡り初め」が執り行われました。

鉄道・運輸機構東京支社支社長の堀口知巳氏や、相鉄の代表取締役社長である滝澤秀之氏らにより、レールを締結
鉄道・運輸機構東京支社支社長の堀口知巳氏や、相鉄の代表取締役社長である滝澤秀之氏らにより、レールを締結
ハンマーでレール締結装置を叩き、音により締結を確認
ハンマーでレール締結装置を叩き、音により締結を確認
お酒を軌道にかける「清めの儀」
お酒を軌道にかける「清めの儀」
点検やお清めが終了した後、初めて車両がレールの上を通過する「渡り初め」
点検やお清めが終了した後、初めて車両がレールの上を通過する「渡り初め」

レール締結式の後には、羽沢横浜国大駅の見学会も開催されました。

羽沢横浜国大駅の駅舎は、レンガやガラスを多用し、年月が経つにつれて醸成されるデザイン。地上に設けられたコンコースには、膜屋根を通したやわらかな自然光が降り注ぎます。

羽沢横浜国大駅のコンコース。天井からやわらかな自然光が降りそそぎます
羽沢横浜国大駅のコンコース。天井からやわらかな自然光が降りそそぎます
約1年前、2018年1月の段階では、このような状況となっていました
約1年前、2018年1月の段階では、このような状況となっていました
西谷駅方面には階段が、武蔵小杉駅方面にはエスカレーターが設置されます。もちろんエレベーターも完備
西谷駅方面には階段が、武蔵小杉駅方面にはエスカレーターが設置されます。もちろんエレベーターも完備

ホームや線路は地下2階に設置。相対式の2面2線構造で、ホームドアを設置しています。

相鉄線方面の1番線ホーム。日本信号製のホームドアが設置されています
相鉄線方面の1番線ホーム。日本信号製のホームドアが設置されています
西谷駅方面。奥に見えるシールドトンネルは、西谷駅付近まで伸びる「西谷トンネル」です
西谷駅方面。奥に見えるシールドトンネルは、西谷駅付近まで伸びる「西谷トンネル」です

羽沢横浜国大駅は、神奈川東部方面線整備事業によって整備されるもう一つの路線、相鉄・東急直通線(相鉄新横浜線・東急新横浜線)との分岐駅となる予定の施設。JR線方面を望むと、ホームからも線路の分岐が見えます。

JR線方面。1番線からの折り返しに対応した渡り線や、JR線方面と東急線方面の分岐が見えます
JR線方面。1番線からの折り返しに対応した渡り線や、JR線方面と東急線方面の分岐が見えます
分岐部分を地上から。両脇の2線がJR線方面、中央の2線が東急線方面となります。相鉄とJRの境界については、両脇の線路の先、JR線の既存の線路との合流点付近にあるとのことです
分岐部分を地上から。両脇の2線がJR線方面、中央の2線が東急線方面となります。相鉄とJRの境界については、両脇の線路の先、JR線の既存の線路との合流点付近にあるとのことです

相鉄・JR直通線と羽沢横浜国大駅の開業は、2019年11月30日。今後、開業に向けた残工事が進められるほか、同駅から新横浜駅方面の延伸事業も、継続して取り組まれます。

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