今週(11月22日~28日)1週間に発表された鉄道ニュース。いくつかの話題の中から、注目のニュースをご紹介します。
まず1本目は、JR九州の新D&S列車「ふたつ星4047」に関するニュース。2022年秋運行開始の同列車ですが、26日に外観デザインなどが発表されました。列車のコンセプトは「西九州の海めぐり列車」で、車両外観は有明海や大村湾の水面に映える「パールメタリック」を基調としたデザインとなっています。
また、改造種車となる車両についても発表がありました。キハ40形の改造車ということは既報の通りですが、今回の発表では、種車について「はやとの風」「いさぶろう」「しんぺい」用予備車を活用するとのこと。さらに、予備車供出にともない、「はやとの風」は2021年度をもって運転を終了するということです。2004年の九州新幹線部分開業にあわせて運転を開始した「はやとの風」ですが、2018年以降は土休日のみ運転の臨時列車に。さらに2020年には豪雨によって運転区間の一部が長期不通状態となってしまい、ひっそりと運転を終えることとなってしまいました。
2本目は、東京都交通局新宿線の10両編成導入のニュース。同局では2021年から2022年度末にかけて10両編成の10-300形8本を導入する計画で、11月28日に新造車の1本目が営業運転を開始します。
注目したいのは、この新造車によって置き換えられる車両。外観は新造車とは異なりますが、形式は同じ10-300形です。2004年にデビューした10-300形ですが、2013年以降はデザインや足回りが別物となっており、簡単に分類すると新旧2つのタイプが存在します。とはいえ、旧タイプの一番古い編成でも、2021年時点では製造から約17年とまだまだ若い車両。しかし同局では、10両編成8本を導入し、28編成全ての車両を10両編成とするとしており、旧タイプの編成は置き換えられてしまう模様です。仮に廃車となるのであれば、同じ新宿線でデビューから13年以内で廃車となった10-300R形同様、20年に満たない活躍年数の短命車両となります。