鉄道コム

鉄道コらム

またまたリース車登場!北総鉄道のニューフェイス、7838編成

2021年12月26日(日) 鉄道コムスタッフ 井上拓己

自社発注の編成と、親会社である京成電鉄からリースされた編成の2種類がある、北総鉄道の7300形。2021年12月、リースによって、新たな仲間が加わりました。

北総鉄道7838編成。京成3768編成をリースし、2021年12月に運転を開始しました
北総鉄道7838編成。京成3768編成をリースし、2021年12月に運転を開始しました

それが、7838編成。京成3700形の3768編成を北総線仕様にしたもので、車両番号やラインカラーの変更、「HOKSO」ロゴの追加などを施し、運用に就いています。一方、近年北総鉄道の車両で行われているライト類の変更はされておらず、ほかの7300形と正面の印象が少し異なります。

新編成登場のきっかけは、2020年6月に発生した、京成線青砥駅での脱線事故です。事故を起こしたのは、京成からのリースを受けた北総鉄道の7818編成。調査の結果、一部の台車に亀裂が入っていることがわかりました。事故のあと、同編成は1年以上運用を外されたのち、リース元の京成に戻りました。車両番号を京成時代の3748編成に復元し、脱線した車両を含む2両を抜いた6両編成に組み替え、2021年12月、運用に復帰しています。今回、7838編成が仕立てられたのは、7818編成が抜けたことによる車両不足を補うためと思われます。

北総時代の7818編成。現在は京成に返却され、元番号の3748編成に復帰しました
北総時代の7818編成。現在は京成に返却され、元番号の3748編成に復帰しました

7838編成が入り、在籍車両が事故前の数に戻った北総鉄道。同社では現在、新型の「SR無線」の設置工事による予備車確保のため、工事開始前よりも編成数に余裕を持たせています。7838編成は工事が終わると京成に戻るのか、その後も北総に残るのか、今後の動きに目が離せません。

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

鉄道コムおすすめ情報

画像

阪神新型「3000系」導入発表

座席指定サービスにも対応、2027年春にデビュー予定。既存急行用車両も色を順次変更へ。

画像

荷物輸送専用の新幹線

荷物輸送サービス「はこビュン」の専用車両。E3系を改造し、2025年秋に投入予定。

画像

新型新幹線「E10系」開発発表

次期東北新幹線車両として開発。2027年秋以降に落成し、2030年度内に営業運転を開始。

画像

「元新京成車」扱いどうなる?

4月1日の京成電鉄と新京成電鉄の合併後、元新京成車はどうなる? 京成に取材しました。その将来の分析も。

画像

幻の東京圏「改良計画」とは?

1950年代の国鉄は、東京圏を今と違った形に改良する計画を持っていました。その中身とは?

画像

3月の鉄道イベント一覧

ダイヤ改正の3月到来。鉄道旅行や撮影の計画は、鉄道コムのイベント情報で。

画像

イベント投稿写真募集中!

鉄道コムでは、臨時列車や基地公開など、さまざまなイベントの投稿写真を募集中! 投稿写真一覧はこちら。