ついに新年度に突入。年度をまたいだ今週(3月27日~4月2日)1週間の鉄道ニュースの中から、鉄道コム注目の話題をご紹介します。
京阪ホールディングスは30日、京阪グループの長期経営戦略と中期経営計画を発表しました。この中期経営計画では、運輸業の事業戦略として、観光列車の導入検討が盛り込まれています。
京阪神エリアでは、阪急電鉄が大阪梅田~京都河原町間で、観光列車「京とれいん 雅洛」を運転。運賃のみで乗れる列車ですが、内装は京都らしさを感じさせるデザインとなっており、人気を博しています。また、京阪グループの叡山電鉄でも、展望車両「きらら」や、車内外のデザインを独特なものとした「ひえい」を運行しています。
京阪では、2017年に座席指定車両「プレミアムカー」を導入しており、中期経営計画ではこちらの増備も盛り込まれています。観光列車とプレミアムカーという2本立てで、京阪間の移動がまた変わろうとしています。
もう一つは、北の話題をご紹介。北海道日本ハムファイターズの新たな本拠地となる球場「エスコンフィールドHOKKAIDO」が、3月に開業しました。3月30日には、初のプロ野球公式戦が開催され、ナイターにあわせて千歳線の臨時列車が運転されました。
この千歳線の臨時快速列車に使われたのは、731系などの電車と、キハ201系。JR北海道が誇るパワフル気動車が登板したのです。
キハ201系は、1997年に導入されたディーゼルカー。小樽駅以西と札幌方面の輸送を改善するために設計された車両で、現在の日本では唯一、電車と連結して走ることができる珍しい気動車です。
臨時快速の運用は、夕方の倶知安駅行き快速「ニセコライナー」の前運用として設定されたもの。普段は千歳線を走らないキハ201系が、臨時列車とはいえ、北広島駅付近で活躍するという、珍しい光景が展開されました。
なお、30日のゲーム終了後には、一時的に駅の入場待ちで混雑が発生したとのこと。JR北海道としては初となる球場輸送対応、今後の同社の慣れでどのように改善されるのかも見どころです。