令和6年になり2か月近くが経ち、3月4日が近づいてきました。例年なら特に注目を集めることもなさそうな日ですが、6年3月4日となるとひと味違います。5並びなどとはまた違った数字を使った語呂合わせが成り立つのがこの日。634を「むさし」や「武蔵」と読み替え、それらにちなんだ行事も少なからず行われることと思います。
今回は来たる6年3月4日にあわせ、鉄道における「むさし」「武蔵」について。駅、路線、列車などをご紹介します。
鉄道駅では旧国名である武蔵国に関するもののほか、江戸時代の剣術家「宮本武蔵」に由来する分なども含め、「武蔵」が付く駅は全国に23あります。智頭急行の宮本武蔵駅、豊肥本線の武蔵塚駅を除く21駅はいずれも旧国名に関係するもので、都県別に見ると埼玉県に5、東京都に11、神奈川県に5という分布。このうち西武鉄道には6つ(埼玉2、東京4)の武蔵を冠する駅があり、東飯能~高麗間には武蔵丘信号場、同信号場付近には武蔵丘車両検修場もあります。
路線名では、JRの武蔵野線や武蔵野貨物線があります。武蔵野線と聞けば武蔵〇〇駅も多そうですが、武蔵浦和駅の1つのみ。同線を経由し、大宮~府中本町・八王子間を結ぶ「むさしの号」が武蔵浦和駅を通れば、むさしと武蔵を組み合わせた1枚が撮れるところ、あいにく同駅はルート外につき叶いません。武蔵浦和駅は通過扱いでしたが、1月8日には臨時特急「開運成田山初詣武蔵野号」が運転。このように列車名で漢字の武蔵が付くものはJRの臨時列車で見られ、近年では特急「武蔵野線50周年鎌倉号」、快速「武蔵野・青梅奥多摩号」などが武蔵野線経由で走りました。
私鉄では、西武の特急「むさし号」(池袋~飯能間)が代表格。かつては池袋~西武秩父間で「奥武蔵」と称する優等列車も不定期で走っていました。東武鉄道ではその昔、池袋~森林公園間を「むさしの」が休日に運転。2010年3月には「臨時むさしの号」が1日限り運転したこともありました。
634で忘れてはいけないのが、東武634型「スカイツリートレイン」でしょう。伊勢崎線・日光線などでの運用なので、武蔵〇〇駅とのコラボは実現しませんが、3月4日に記念列車が設定されればちょっとした見ものになりそうです。
武蔵にまつわる駅での「6.3.4」を印字した記念きっぷも気になるところ。6年3月4日関係の動向を注視しつつ、駅めぐりなどを楽しみたいと思います。