富山地方鉄道は3日、富山ライトレールとの会社吸収合併に先だち、軌道線の上限運賃の改定を国土交通省北陸信越運輸局に認可申請した。
上限運賃の改定申請は、富山地方鉄道の市内軌道線と富山ライトレール富山港線との直通化に伴うもの。2019年10月に発表した運賃体系等の内容通り、両線を一体とする「直通区間均一」の設定とし、定期旅客運賃も統一する。改定日は、直通運転開始日と同じ3月21日。運賃は全線で、大人210円、小人110円とし、ICカード利用時は、大人180円、小人90円とする。現行の運賃では、各線で大人210円のため、南富山駅前~岩瀬浜間など両線を乗り継ぐ場合は420円を要するところ、均一制により半分の210円で済むことになる。
定期旅客運賃は、通勤1か月が富山地方鉄道で8280円、富山ライトレールで7440円が現行の均一区間での設定。改定後は、両線を含めた均一区間とし、7950円にする。収入ベースでの割引率は、通勤用が現行49.7パーセントから51パーセントに、通学用が同71.8パーセントから75パーセントにそれぞれ引き上げる。3月21日をまたぐ現行定期券については、期限まで全区間で利用できるようにする。
北陸信越運輸局では、今回の上限運賃変更の申請を受け、2月17日までパブリックコメントを募集している。