東京メトロは24日、丸ノ内線において自動運転の実証実験を着手すると発表した。
今回の実証実験で用いる自動運転のシステムは、「GoA2.5」と呼ばれるもの。車掌が先頭車両に乗務することにより、通常の車掌業務のほか、緊急停止の処置、駅間での急病人の発生といった緊急事態にも、従来通り適切に対応できるとしている。
自動運転の導入は、少子高齢化や働き方改革といった社会環境の変化を受けたもの。東京メトロは、事業の継続と安全・安心な輸送サービスの提供には、輸送システムの変革が必要という。丸ノ内線では、2024年度に無線式列車制御システム(CBTC)を導入する予定で、この技術を活かして自動運転の実現を目指すとしている。
同線での実証実験は、2025年度より営業運転終了後に実施する予定。これに先立ち、2023年4月より実証試験に用いる車両の仕様検討、自動列車運転装置(ATO)の高機能化といった準備を進めるとしている。