JR北海道は13日、「北海道ボールパークFビレッジ」隣接地への設置を予定する千歳線新駅について、その計画を策定したと発表した。
新駅は、千歳線の上野幌~北広島間に設置する予定のもの。北広島市の請願を受けて、設置計画を進めている。駅規模は相対式2面4線で、既存の上下線を本線(通過線)とし、上下線の外側にホームつきの待避線を設ける。駅舎は駅南側に設置。駅北側へは、下りホーム(苫小牧方面)への改札内通路のほか、改札外エリアとなる自由通路を設ける。新駅とボールパークエリアの距離は、約300メートル。スムーズな移動経路を確保するとしている。
当初計画における同駅の構造は、上下線間に待避線を設け、島式ホームを設置するほか、折り返し設備を有するものとなっていた。JR北海道では、工事費の増加傾向を受けた北広島市からの計画再検討依頼により、工事費圧縮や工期短縮に配慮した見直しを実施。今回発表した形へと計画を改めた。これにより、駅の位置を当初計画より約200メートル北広島駅側へ移動。改札位置を球場3塁側「3rd BASE GATE」から直線上とすることで、球場までの距離を約100メートル短縮できたとしている。
また、新駅の計画変更にあわせ、北広島駅の線路設備を変更。下り2番線から札幌方面へと折り返すための線路を新設することで、新駅の当初計画で予定されていた折り返し設備の代替とする。
新駅の概算工事費は、おおむね85~90億円。工事着手時期は未定だが、設計および行政手続きに約1年、工事期間は約4年を見込むという。JR北海道では、新駅を本計画によって設置することで市と合意した場合、同社は当社は新駅施設の詳細設計や鉄道事業法の手続きを、市は工事費資金の確保、用地取得、関係する都市計画変更の手続きを進めるとしている。