広島電鉄、日本電気、レシップは23日、新たな乗車券サービスの名称および、おもなサービス内容を決定したと発表した。
新たな乗車券サービスは、スマートフォンに表示させたQRコードや新たな交通系ICカードを認証媒体とするもの。名称は「MOBIRY DAYS(モビリー デイズ)」とする。デザインコンセプトは「移動する楽しさ」。「移動」という言葉から連想する「陸」「空」「海」を柄で表現するとともに、交通を連想させる青・黄・赤と中間色の紫の計4色でデザインした。
本サービスは、路面電車やバスの乗降時、利用者のスマートフォンに表示させたQRコードをリーダー(読取機)にかざすことで利用できる。スマートフォンを所有していない利用者には、専用のICカードを発行するとしている。利用者は、スマートフォンアプリやPCで、定期券の購入やチャージが可能。オートチャージ機能も利用できる。新サービスの導入にあたっては、路面電車・バスに、専用のリーダーを設置する。
割引サービスについては、定率割引、乗継割引など、現行の「PASPY」の基本的な内容を引き継ぐが、これに加え、金額式定期券、特定日割引、バスの全扉乗降など、新たなサービスの導入も検討するとしている。
サービスの利用には、事前登録が必要。クレジットカードや銀行口座を会員情報と紐づける。スマートフォンやPCを所有していない、あるいはクレジットカードを持たない利用者は、取扱窓口で会員登録できる。
広島エリアでは、PASPY運営協議会による交通系ICカード「PASPY」のサービスが提供されているが、機器老朽化などの理由で、2025年3月までに順次サービスを終了することが発表されている。今回の広島電鉄らによる新サービスは、これに代わるものとなる。
「MOBIRY DAYS」のサービス開始時期は、2024年9月を予定している。