広島電鉄は7日、交通系ICカード「PASPY」サービス終了後における「ICOCA」などの全国相互利用が可能な交通系ICカード対応について、方針を決定したと発表した。
サービス提供路線は、広島電鉄の電車全線と、高速バスの広島~松江線・広島~米子線を除くバス全線。広島電鉄グループのバス会社では、芸陽バスとエイチ・ディー西広島の全線、備北交通の高速バス東城・庄原~広島線、高田南部線が対象となる。備北交通以外は、従来のPASPYサービス提供エリアを踏襲する。
提供路線では、全国相互利用が可能なICカードによる運賃決済のみ対応。車内でのチャージは取り扱わない。サービス開始時期は、2025年3月末を予定する。
PASPYは、中国地方のバス、路面電車、新交通システムなどの交通機関で利用できるICカードシステム。2008年からサービスを展開してきが、老朽化した機器の更新費用がネックとなり、PASPY運営協議会は2025年3月までにサービスを終了することを決定していた。広島電鉄などでは、QRコードなどを主体とする「MOBIRY DAYS」(モビリー デイズ)を2024年9月に提供開始する一方、アストラムラインを運営する広島高速交通は、代替としてJR西日本のICOCAを2024年度に導入する予定となっている。