大田区には、SLが保存されている公園が3つあります。東調布公園、入新井西公園、萩中公園です。順に紹介します。
東調布公園
東調布公園にあるのは、D51形428号機。1940年9月、日本車輌製造で造られました。東北エリアで主に活躍し、引退前は伯備線などで運用。214万5188キロを走り、1972年9月に廃車されました。東調布公園には、1973年7月に設置。現在は、9時~16時に間近で見ることができます。
所在地:大田区南雪谷5-13-1
入新井西公園
大森駅に近い入新井西公園には、C57形66号機があります。1938年8月、川崎車輛で製造され、関西、九州エリアで活躍しました。走行距離は、312万4322キロ。1973年6月に廃車となりました。SL公開時間は、8時半~16時半。12時、15時には、動輪の回転実演(1分間に6回転)が見られます。
所在地:大田区大森北4-27-3
萩中公園
京急空港線の大鳥居駅近くにある萩中公園には、鉄道車両などを集めた「ガラクタ公園」があり、9時~17時に入ることができます。ここにあるSLは、東武鉄道B3形34号機で、製造年は1914年。国産ではなく、イギリスのベイヤー・ピーコック社製です。東武では、会沢線、大叶線で1966年まで運転。2017年に鬼怒川線で運行を始めたSL「大樹」は、このSLが退いてから半世紀ぶりに復活したSLということになります。
ガラクタ公園では、SLのほか、都電7000形7008号車、国鉄の軌道モーターカーも展示されています。
所在地:大田区萩中3-25-8
今回紹介できませんでしたが、23区内で見ることができるSLは、世田谷区の大蔵運動公園、葛飾区の上千葉砂原公園などにもあります。