京浜急行電鉄は9月2日、神奈川県横浜市西区に建設した「京急グループ本社」の竣工記念式典を開催しました。
京急グループ本社は、京浜急行電鉄のほか、京浜急行バスや京急ストアなど、グループ11社が入居する施設。これまで泉岳寺エリアに点在していたグループ各社の本社を統合し、約1200人の社員を1つの拠点へと集めることで、グループの業務効率化や連携強化を狙います。
また、グループ本社の1階には、かつて京急で活躍した230形デハ236号を展示し、シミュレーターも設置する企業ミュージアムを2019年度中に開設予定。さらに、認可保育所も併設されるといいます。
京浜急行電鉄 取締役社長の原田一之さんは、本社を移転する理由について、品川エリアで進行中の大規模再開発事業に触れ、「事業促進のためには京急グループが積極的に区画整理に参画する必要があり、泉岳寺からの移転は不可欠だった」と解説しました。
本社の移転先については、従来と同じ品川エリアや、創業の地である川崎エリア、さらには国外と繋がる羽田空港も検討されたといいます。原田さんは、「都心と三浦半島を結ぶ京急線において、横浜はちょうど真ん中に位置する。事業展開を考えると、横浜に拠点を構えることは非常に意味のあること」と、横浜を拠点に据えた理由を説明しました。
また、1階に開設する企業ミュージアムについては、「市民を始め、さまざまな人に楽しんでもらえるような施設にしていきたい」と説明。さらに、「近隣には原鉄道模型博物館やアンパンマンミュージアムなどのミュージアム群があり、連携もしていきたい」と、将来構想についても触れました。